HOME > サービス導入事例一覧 > 事例 花王株式会社様

サービス導入事例

花王ロゴ
花王株式会社は「アタック」や「クイックルワイパー」などでおなじみの「ファブリック&ホームケア」事業をはじめ、「ビューティケア」事業、「ヒューマンヘルスケア」事業、「ケミカル」事業を国内はもとより、グルーバルに展開している。NOCの人事アウトソーシング・研修業務サービスを活用されている人材開発部(教育研修)ご担当者にお話を伺った。

もくじ
  1. 「グローバル」と「日本ローカル」の教育研修の企画から実施・運営までをマネジメント
  2. 社内のリソースは企画に集中
  3. 依頼内容をパッケージ化
  4. 2012年4月から研修業務サービスを本格的に運用
  5. 海外対応も含めeラーニングもアウトソーシング
  6. アウトソーシングはパートナーシップ

「グローバル」と「日本ローカル」の教育研修の企画から実施・運営までをマネジメント

おなじみのアタックをはじめとした花王のホームケア製品
おなじみのアタックをはじめとした花王のホームケア製品
― 「花王」について、お教えください。
花王は「自然と調和する こころ豊かな毎日をめざして」、一般消費者向けに、 化粧品やスキンケア、ヘアケアなどの「ビューティケア」事業、健康機能飲料やサニタリー製品などの「ヒューマンヘルスケア」事業、衣料用洗剤や住居用洗剤などの「ファブリック&ホームケア」事業を行っています。その他に産業界のニーズにきめ細かく対応した工業製品を展開する「ケミカル」事業があります。 以前は国内が中心でしたが、ここ数年はグローバルな事業展開を加速しています。
― 人材開発部(教育研修)について教えてください。
人材開発部は処遇・報酬、組織開発、能力開発、採用、教育研修など、グローバル本社と日本ローカルの主要な人事機能が集まった部署です。 以前は国内と海外で別々の組織でしたが、2006年にビジネスのグローバル化に対応して再編し、現在のような組織となりました。

私がマネジメントをしている教育研修チームでは、「グローバル」と「日本ローカル」の教育研修の企画から実施・運営までカバーしており、グローバル本社と日本ローカルの両方の機能があります。人員的には10名で、研修そのものを担当するのは8名となっています。

社内のリソースは企画に集中

― NOCの人事アウトソーシング・研修業務サービスを導入されていますが、導入前の状況を教えてください。
「グローバル共通」と「日本ローカル」の両方の研修を企画・運営・実施するようになる前は、同じ人員で国内の研修のみを扱っていました。 現在、年間約100本の研修を企画・実施しており、内訳はグローバル共通20本、日本ローカル80本です。つまり、単純にグローバル共通20本分がプラスされたわけです。

また、グローバル共通の研修は、新たに企画・開発し、モデルビルディングを行う必要があり、人的リソースを割かなければならない状況でした。

そこで、社内のリソースを国内外の研修プログラムの企画・開発に集中させ、研修運営に関してはアウトソーシングを活用してプロにお任せする方法を考えました。
― 最初にアウトソーシングされたのはどういう内容でしょうか。
グローバル研修のモデルビルディングとして、アジア・リーダーシップ開発研修を企画・実施する時に、事務局の中で海外からの受講生受け入れ等のアドミを担当するリソースが新たに必要となりました。ただ、新たに人員を増やすことができない状況だったため、NOCにアウトソーシングを依頼したのが最初です。

2006年頃、当初の依頼内容は、アドミ業務のみでした。花王社内で実施する研修に対して、NOCのオフィスで事前準備をしていただき、研修実施前後、研修中には現地で事務局を運営していただくというものです。いわゆる“雑務的なお仕事”をお願いしていたのですが、アドミ業務についてもアウトソーサーならではの素晴らしいノウハウがあることに気づき、予想以上の業務効率化を図ることができました。

NOCは単純に業務を代行するだけではなく、花王の研修に対する考え方を理解した上で、業務設計の提案や他社での事例も共有してくださるので、ご一緒させていただいているうちに、自然と「パートナー」という意識が出来たと思います。「何かあったらNOCに聞いてみる」ようなイメージです。

依頼内容をパッケージ化

― 現在では、年間50本以上の研修業務サービスをNOCにアウトソーシングしていますが、この間の経緯を教えてください。
2008年頃からプロジェクトでグローバル共通研修の構想を練り、モデルビルディングしながら研修の企画を始めました。そして、2010年にグローバル教育体系(クリエイティビティ・キャンプ)を作り上げました。
このグローバル共通研修を同じ人数でグローバル展開していくためには、「日本ローカル」の研修に向けているリソースを減らす必要があり、アウトソーシングについては、それまで研修単位でNOCに依頼していたアウトソーシング・サービスを、本格的に「研修業務サービス」に切り替えることにしました。

2011年4月から、依頼する研修毎にどの部分を依頼するとどうなるのか等について、コストも含め、1つ1つ検証していきました。具体的な手順としては、研修の企画から実施・運営に関る業務を分解して、詳細に依頼範囲を精査しました。
例えば、研修を実施・運営するには、企画、カリキュラムの策定、講師の手配、参加者の募集、事前資料の送付、事前事後の課題の回収、リマインド、会場手配、会場のレイアウト、宿泊や食事の手配、当日の運営・立ち合い、といった工程が必要になります。その工程のどこからどこまでの範囲を依頼すると、どれだけの効率化でき、どれだけのコストがかかるのかを積算して確認しながら、NOCとともに工程のパッケージ化を進めました。

そして、2012年4月から本格的な運用をスタートしました。現在は、依頼内容によって、メインの3つのパッケージプランとオプションがあり、必要となる内容を組み合わせて発注しています。
― 本格的な依頼に際しては他社との比較はされましたか。
調べましたが、それまで5年近くお付き合いしてきた信頼がありましたし、ご提案いただいた内容もシステマチックなもので、ご担当者の方の真摯な取り組み姿勢にも感銘を受け、迷うことなくNOCに決めました。
― 本格的な運用あたって苦労されたことはありますか。
NOCとは、研修1本1本で精算するのではなく、依頼内容をパッケージ化して幾つかのプランに落とし込もうと打ち合わせていました。ただ、NOCが想定している内容と、花王が依頼したい部分とのすり合わせに時間がかかり、現状では実現不可能となるところでしたが、業務フローを修正・検証し、計画との乖離があればそこを改善していくことで乗り越えることができました。研修を3つのパターンに集約できるようにするために、2011年を費やした感もあります。ただ、そこで1本1本の研修を積み上げながら、すり合わせをしてきたので、今日のシンプルなパッケージができたと考えています。

2012年4月から研修業務サービスを本格的に運用

― NOCにアウトソーシングした効果について教えてください。
研修業務をアウトソースすることにより、社内のリソースが企画に集中する体制はかなりできてきたと思います。
コスト面では、パッケージ化したことにより、コストの見える化ができ、予算立てもしやすくなりました。もちろん、研修のトータルコストの削減にもつながっています。

また、副次的な効果としては、アウトソーシングするために社員が行った「業務の見える化」です。それにより、今まで無形に近かった業務内容を文書化し、花王のノウハウ部分をまとめることができたのは、プラスの効果となりました。
― 実際にアウトソーシングを依頼する社内メンバーの反応はいかがでしたか。
最初はアウトソーシングの経験がなかったので、戸惑っている部分もありました。今、業務の文書化のお話をしましたが、アウトソーシングを行うには、業務を他者にきちんと説明できるように「見える化」あるいは「文書化」する必要があります。その過程で、今まで当り前に行っていた業務を改めて見つめ直し、業務内容の再確認や効率化ができたのではないかと思います。

自分達の業務を見つめ直し、さらにプロであるNOCのノウハウに触れることは、私達にとってプラスとなり、いい経験になったと感じています。

海外対応も含めeラーニングもアウトソーシング

― 研修の運営以外にアウトソーシングしている業務はありますか?
グローバル展開している英語のeラーニング(アジア・欧米・日本で同じプログラムを実施)の管理をアウトソーシングしています。eラーニングそのものは2010年から実施しており、1年目は社内と研修実施会社で運営まで行いましたが、レポート作成等うまくいかない部分もありましたので、2011年よりNOCに海外対応も含めアウトソーシングしています。
― アウトソーシングについて、どうお考えですか。
本音は、企画以外は全てアウトソースしたいと考えています。ただ、社内事情や研修場所の問題、情報システム上の制約などにより、お願いできていないのが現状です。

私自身は前職でアウトソーシングを利用しており、プロのやり方を見させていただいた経験があります。社内に人的リソースを増やすよりも、効率的であることも理解していました。
ですから、社内リソースを戦略的な業務に集中させるために、アウトソーシングを活用することに抵抗はありません。

アウトソーシングはパートナーシップ

― 今後、さらにアウトソーシングする業務は増えそうでしょうか。
現在は、日本ローカルの研修業務とグローバルの一部の研修を依頼していますが、グローバル展開している研修もお願いしていきたいと考えています。 現在は、規模が大きい研修があまりないので、社内メンバーとグローバル各地の担当者とで対応できています。今後は、ビジネスのグローバル化に合わせて、各国・各社との更なる連携を目指して、アウトソーシングの活用も考えていきたいと思います。
― 最後にNOCに対するリクエスト、期待などがありましたらお願いします。
花王では、アウトソーシングは「パートナーシップ」と考えています。一緒に課題を解決し、お互いの目標を達成していく「パートナー」と捉えています。

常にアウトソーサーとしての立場をわきまえて、日々業務にあたっていただいていると思いますが、もう一歩踏み込んでくださっても良い気がします。具体的には、研修の現場で、受講者の様子の変化に最初に気が付くのはNOCの皆様だと思いますので、そこで気づかれたことを、タイムリーに、もっと率直にフィードバックしていただけると嬉しいです。研修内容を見直すきっかけや新たなヒントが、そこに隠されていると思います。

NOCのご担当者様からのご提案と継続的なフォローがあってこそ、今日の関係を築くことができたと考えています。今後は、より「戦略的なパートナー」としての信頼関係を築きながら、革新的なご提案に期待しています。
花王様、本日はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。


企業名:花王株式会社
URL:http://www.kao.com/

NOC 研修支援アウトソーシング

03 5369 0515 受付時間:平日 9:00-17:30