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事例紹介 - 詳細

株式会社パリミキ様

50種類以上の異なる書式に対応していた手入力業務をアウトソーシング!属人化解消と業務負荷軽減を同時に実現

提供サービス:経理,バックオフィスサービス(部門別)

インタビュー

株式会社パリミキ
財務経理部 古川英宏様
財務経理部 篠田晴子様
株式会社パリミキ
財務経理部 古川英宏様
財務経理部 篠田晴子様

株式会社パリミキは、主に眼鏡および関連商品を取り扱う専門店チェーンです。日本全国に直営およびフランチャイズを合わせて約616店舗(2025年現在)を展開しています。同社は、デベロッパーからの計算書を手入力する膨大な作業が長年の課題でしたが、2022年にFOCの経理アウトソーシングサービスを導入したことで、大幅に業務が効率化されました。

 

今回は財務経理部の古川様と篠田様に、導入の経緯や効果についてお話を伺いました。

また、今回の取材には、パリミキ様の業務を担当するFOCの下河原も加わりお話を伺っております。

もくじ
1. リソースが不足しており、経理担当者の負担が大きい状態だった
2.OCRでは限界があったデベロッパー計算書の処理課題
3.従来の業務負担が軽減し、その他の重要な業務に注力できるようになった
4.経理データを活用し、より具体的で説得力のある経営計画の立案に貢献したい

 

リソースが不足しており、経理担当者の負担が大きい状態だった

 

 

ー 貴社の事業内容と、お二人の業務について教えてください。

 

古川様:当社は眼鏡や関連商品を扱う小売業で、直営・FCを合わせて600店舗以上を展開しています。私は主に店舗周りの入金業務などを担当しています。

 

篠田様:私は現在、業務の半分以上がテナント店舗の売上管理業務となっています。具体的には、デベロッパーから届く計算書の内容確認から、最終的に当社の会計システムに計上するまでの一連の業務を主に行っています。入力作業はFOCに委託し、それ以外の確認や仕訳業務を担当しています。

 

ー FOCのサービスを導入する前は、どのような課題を抱えていたのでしょうか?

 

篠田様:私がこの業務を引き継いだのは、人事部から財務経理部に異動となった6年ほど前からです。当社では百貨店や商業施設内に約190店舗を出店しており、これらの店舗では売上金をデベロッパー(施設運営会社)に一時的に預ける仕組みになっています。そのため、デベロッパーから送られてくる売上計算書を処理する業務が必要でした。

 

前任の担当者は、一人でデベロッパーから届く計算書を社内で作ったフォーマットに手入力するという作業を行っていました。その業務をそのまま私が引き継ぐことになり、現在に至ります。元々は人事部にいたため、「売上預け」など財務経理の用語が全く分からない状態でのスタートでした。

 

デベロッパーの計算書は半月ごとに発行されるため、約190店舗分が月2回届くサイクルです。半月分の処理がやっと終わったと思ったら、後半の半月分がやってくるという状況で、常にテナント店舗の売上管理業務に追われていました。

 

古川様:デベロッパーによって計算書の書式が全部違うという点も大きな課題でした。独自の書式を使うところも多く、それぞれに対応する必要がありました。

 

OCRでは限界があったデベロッパー計算書の処理課題

 

 

ー そのような状況で、FOCへの依頼を決めた経緯を教えてください。

 

古川様:当初はOCRによる自動化も検討しましたが、デベロッパーごとに書式が異なるため、精度の問題で実用化が困難でした。また、会計システムの変更に伴って従来の処理方法では対応できなくなるという問題も発生しました。そのような中で、システム会社からFOCをご紹介いただき、最終的に契約に至りました。

 

ー FOCへ依頼した際、どのような期待を抱いていましたか?

 

古川様:FOCに期待していたのは大きく分けて2つあり、1つ目は時間的な制約をクリアすること、2つ目は業務の属人化を防ぐことです。
1つ目の時間的な制約のクリアについてですが、月次決算では費用確定の期限が厳格に決まっています。しかし、郵送で計算書が届くケースでは、ゴールデンウィークや年末年始などの長期休暇が重なると処理期間が非常にタイトになってしまうという課題がありました。

 

2つ目の業務の属人化については、担当者一人が業務を担当している状況では、何かトラブルがあった時に業務が完全に止まってしまうリスクがありました。FOCに依頼することで、このような属人化による弊害をクリアし、当社として時間的な余裕を確保できることを期待していました。
当社はこれまで外部委託をほとんど行ったことがなく、財務経理部では今回が初めての導入でした。そのため、これまで社内だけで運用していた業務をうまくFOCに伝えきれるのかという部分には不安を感じていました。

 

篠田様:私も、これまで一人で担当してきた業務内容を社外の方にどうすれば正確に伝えられるかという点で不安を感じていました。特に私は財務経理の専門用語に詳しくなかったため、「説明が不十分で意図が正しく伝わらないのでは?」と常に不安でした。

ただ、FOCの担当者さんは実績が豊富で、最初の打ち合わせの段階からこちらの意図をしっかりと汲み取ってくれました。「それはこういうことですよね?」と具体的なイメージを示してくれたため、一から十まで詳しく説明する必要がありませんでした。話がスムーズに進むという安心感があり、それが最終的に導入を決断できた大きな要因となっています。

 

FOC 下河原:初めての外部委託で不安を感じられるお客様は多くいらっしゃいます。パリミキ様の場合も、業務内容の詳細な説明をお聞きした際に「本当にこんな複雑な業務を理解してもらえるのか」という不安をお持ちでした。しかし、当社では類似業務の豊富な実績があったため、具体的な処理イメージをお示しすることでご安心していただけたのではないかと考えています。

 

従来の業務負担が軽減し、その他の重要な業務に注力できるようになった

 

 

ー サービス導入後は、具体的にどのような成果がありましたか?

 

篠田様:こちらで指定した入力シートに対して、FOCの入力データの正確性は約99%を達成しています。また、こちら側から細かく伝えていなくても、希望する項目や科目にきちんと入力していただける点も嬉しいですね。また、新店舗で新しい書式が発生しても、詳細な指示なしで正確に入力してくれる安心感があります。

入力業務を任せたことで、他の業務に取り組む時間が増えました。もし今の業務に加えて、入力業務も引き続き自分一人でやっていたとしたら、他の重要な業務まで手が回らない状況になっていたかもしれません。FOCに依頼してからは仕事の幅も広がり、本当にお願いして良かったと思っています。FOCのサポートにより、業務負担が大幅に軽減され、他の重要な業務に集中できる環境が整いました。

 

古川様:FOCに入力業務をお任せできることで、担当者がその先の業務に時間を割けるようになり、余裕ができたことが大きな成果です。また、今はテナント業務以外の別の業務もできるので、非常に助かっています。

 

FOC 下河原:パリミキ様の業務量は非常に膨大で、一人で対応されていたことに正直驚きました。当社のチーム体制でサポートできることで、お客様により価値の高い業務に集中していただけるようになったと感じています。

FOCでは複数名のチームで話し合い、「これはここの勘定科目ではないか」といった形で適切な科目選択を行っております。チームで対応する仕組みを整えているため、新店舗対応なども含めて柔軟にサポートさせていただいております。

 

ー FOCとのコミュニケーションはどのように行っていますか?

 

篠田様:基本的には、フォーマットの中で問い合わせやお伝えしたいことをやりとりしています。新しい店舗が増えた場合の連絡なども同様です。毎回メールを送っていると、お互いの受信メールが多くなってしまいますし、見落としのリスクもあります。フォーマット内でやりとりをすることで履歴が残り、担当者が変わっても過去のやりとりが見返せるというメリットがあります。
「納品を早めてほしい」などのイレギュラーな要望がある時には、直接メールを送って対応しています。このように連絡方法を使い分けることで、スムーズなコミュニケーションが実現できています。

 

ー イレギュラーな要望への対応はいかがですか?

 

篠田様:非常にスムーズに対応していただき助かっています。基本的にはまとめて納品という約束になっていますが、年末年始などの長期の休みがあると「少しでも業務を進めたい」という気持ちがあるのが現実です。そのような際に「可能な限り早めに納品していただけますか?」という無理なお願いをしても、快く対応していただけます。

 

FOC 下河原:お客様の業務スケジュールに合わせた柔軟な対応は、当社が大切にしているサービスの一つです。年末年始などの繁忙期でも、可能な限りお客様のご要望にお応えできるよう体制を整えています。

 

経理データを活用し、より具体的で説得力のある経営計画の立案に貢献したい

 

 

ー FOCのサービスについて、改善してほしい点があれば教えてください。

 

篠田様:FOCへの要望としては、「他の会社の財務経理部門がどのような処理方法を採用しているのか」という情報を共有してもらえると嬉しいです。他社でより効率的な処理方法が確立されているのであれば、そうした情報を共有していただけると、さらなる業務改善につながる可能性があります。一般的な処理方法の傾向や成功事例をご紹介いただけると、初めて外部委託を検討する企業にとって非常に参考になると思います。

 

ー 今後の展望について教えてください。

 

古川様:「計算書が届く」のはあくまで結果に過ぎません。次の段階としては、過去の実績だけでなく将来の予測に基づいて、経営陣に有用な財務情報を提供していく必要があります。経理を経営に活かしていくためにも、どこに資金を投入していくのかが、当社の財務経理の課題だと思っています。正確なデータに基づいた予測をもとに他部署と連携し、より具体的で説得力のある経営計画の立案に貢献したいと考えています。

 

ー 最後に、FOCのサービス導入を検討している企業へのメッセージをお願いします。

 

古川様:外部に委託するということに対して、特に財務経理では数字を扱うため、他社に頼むということに抵抗があるのは当然だと思います。私たちも新しいシステムを導入するには勇気が必要でした。
しかし、今のままで良いとは思っていないけれど、なかなか変えきれないという企業があれば、一度FOCにご相談されることをお勧めします。私たちの業務をそのまま受けていただけるという柔軟性が、大きなポイントだったと思います。

篠田様:自分たちの業務が複雑だから外部委託ができないと思っている方も多いと思いますが、まずは一度相談してみることをお勧めします。FOCは私たちの業務内容をオープンにしてお話しした際に、しっかりと理解していただけましたので、同じような課題を抱えている企業の方はぜひお話しされてみてはいかがでしょうか。

 

株式会社パリミキ:Webサイト

■企業情報

資本金 1億円
事業内容 眼鏡およびその関連商品を主に扱う眼鏡専門店チェーン。

背景

百貨店や商業施設内のテナント出店が多く、約190店舗分のデベロッパー計算書を月2回処理する必要があった。

課題

デベロッパーごとに異なる50~70種類の計算書を一人で手入力しており、業務負担が非常に大きかった。OCRによる自動化も書式の統一がされていないため実現できなかった。

改善ポイント

デベロッパー計算書の入力業務を外部委託し、他業務に集中できる体制を整えること。

導入の成果

・データ入力精度99%でのアウトソーシングを実現し、業務負担を大幅に軽減した。
・テナント業務以外の新たな業務にも対応できる余裕が生まれた。
・柔軟なコミュニケーション体制とイレギュラー対応により、安心して外部委託できる環境を整えた。

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