株式会社viviON様
慢性的な人手不足をきっかけにBPOを導入。定型業務を手放し、経営に貢献する経理へ
提供サービス:経理,バックオフィスサービス(部門別)
インタビュー

経営企画部 経理チーム
宮地 彩様
株式会社viviONは、二次元コンテンツを中心に、クリエイターとファンをつなぐ多彩なサービスを展開する企業です。近年では、VTuber事業やグッズ販売など、デジタルとリアルの両面で成長を続けています。
同社では請求処理や振込業務など定型のルーティン業務が逼迫し、リソースの確保が課題となっていました。そこで2023年10月にFOCの経理アウトソーシングサービスを導入し、6割ほどの業務が削減されたといいます。
今回は、経営企画部経理チームの宮地様に、FOC導入の経緯や成果、そして今後の展望についてお話を伺いました。また、viviON様の業務を担当するFOCの担当者も加わりお話を伺っています。
もくじ
1. ファンの情熱とクリエイターの想いをつなぎ、二次元カルチャーの新しい循環を生み出す
2.変化の早い業界で拡大を続けるなか、慢性的な人手不足に直面していた
3.月初の業務負担を大幅に軽減し、経営に直結する業務の比重を大きくできた
4.初めてのアウトソーシングでも、FOCのサポートにより安定した立ち上げが実現できた
5.定型業務のBPO化を進め、経営をリードする経理チームへ
ファンの情熱とクリエイターの想いをつなぎ、二次元カルチャーの新しい循環を生み出す

ー 貴社の事業内容と宮地様の担当業務について教えてください。
宮地様:当社は、二次元を愛するファンとクリエイターの双方を支えるサービスを提供する企業です。グループ全体でコミックやゲームの制作・配信、VTuber事業や、クリエイターの方々が安心して活動を続けられるよう支援するプラットフォームなどを運営しています。
私たちのパーパスは、「ユーザーとクリエイターが楽しみながら、幸せに生きていける社会にする」ことです。作品を楽しむユーザーと、それを生み出すクリエイターの両方が主役という考えのもと、双方向のサービスを展開しています。
代表的な取り組みの1つが、「みんなで翻訳」という翻訳プラットフォームです。世界中のファンが「好きな作品を自分の国の言葉で届けたい」という想いで翻訳を行い、その成果を正規流通として公開する仕組みになっています。
背景にあるのは、「正規の翻訳版がないために海賊版で読まれてしまう」という課題です。そこで、ファンが翻訳し、クリエイターに利益を還元できる仕組みを整えることで、双方にとって健全で価値のある循環を実現したいと考えています。
また、私自身の役割をお話すると経営企画部経理チームのリーダーとして、財務・経理全般の統括を担っています。入出金や固定資産、無形資産の管理、納税、振込処理など幅広い業務のマネジメントが役割です。
変化の早い業界で拡大を続けるなか、慢性的な人手不足に直面していた
ー FOCのサービスを導入する前は、どのような課題を抱えていたのでしょうか?
宮地様:当社が事業を展開するオタクカルチャーやITの世界は、変化のスピードが非常に早い業界です。事業の拡大に伴い取引量が急増するなかで、経理チームは慢性的な人手不足を抱えていました。日々の決算や振込対応に追われ、次の一手につながる仕事に十分な時間を割けない状況が続いていたのです。
さらに、海外展開の加速により、会計処理の複雑さも増していました。国内外のクリエイター様に報酬をお支払いする際には、著作権料に関する源泉徴収や、国ごとの税率・租税条約の違いへの対応が必要になります。それに加えて、近年はアクリルスタンドなどのグッズ販売を海外でも展開しており、関税や物流費、在庫管理といった物理商品の取引特有の処理も新たに発生しました。
その一方で、当社の経理チームは単に定型業務をこなすだけでなく、経営企画部の一員として数字の面から経営判断に貢献することを目指しています。仕訳や請求処理を正確に行うのはもちろんですが、そこから踏み込んで「どうすれば会社全体の利益や業務効率を高められるか」という視点で動くことを重視してきました。
しかし、慢性的な人員不足と業務の肥大化のなかでは、その理想を実現するのは難しい状況でした。そこで、ルーティン業務を外部にアウトソーシングし、より付加価値の高いプロジェクト業務に時間を割ける体制を整えるため、将来的なBPO化の検討を始めたのです。
ー FOCへの依頼を決めた理由や、期待していたことを教えてください。
宮地様:BPO化の検討を始めた段階から複数の会社に相談しており、そのうちの1つがFOCでした。私たち経理チームの前任のマネージャーが、以前FOCと一緒にお仕事をした経験があり、その際の印象が非常に良かったという話を聞いていました。紹介でつながったこともあり、信頼できる相手に任せられるという安心感が最初からありましたね。
さらに実際にお話をしてみても、業務理解の深さやレスポンスの速さが際立っていました。同じ資料をお渡ししても他社とは質問の切り口が違っていて、「ここまで読み取ってくれるのか」と驚いたのを覚えています。こうしたやり取りを通じてFOCへの依頼を決め、2024年の夏頃を目途にBPO化の準備を進めることになったのです。
ところがその途中に急な人員の欠員が発生し、導入時期を前倒しする必要が出てきました。FOCに相談したところ、非常にスピーディに体制を整えてくれ、急遽2023年10月からBPOがスタートしました。
FOC担当者:私たちも前任のマネージャー様を以前からよく存じ上げていました。非常に信頼している方だったため、その方のご紹介であればぜひ!と思っていました。
導入時期の変更は急な出来事ではありましたが、社内でメンバーをすぐに集め、「来週から伺います」と対応を進めました。結果的に想定より早いスケジュールでもスムーズに立ち上げができたのは、お互いに信頼関係があったからこそだと感じています。
月初の業務負担を大幅に軽減し、経営に直結する業務の比重を大きくできた

ー サービス導入後は、具体的にどのような成果がありましたか?
宮地様:一番大きかったのは、月初の請求処理の負担が大幅に軽減されたことです。もともと当社では、毎月20日に自社プラットフォームで作品を販売するクリエイター様への報酬支払いを行い、25日には購買や外注費などのP2P(Procure to Pay)業務、および社員の経費精算分を支払うというサイクルで運用しています。
支払先には個人のクリエイター様も多く、請求書の確認や修正依頼などの作業が頻繁に発生していたため、月初の締め業務が常に圧迫されていました。そこをFOCに任せられるようになり、確認業務の精度が上がるだけでなく、月初の作業量が体感で6割ほど削減されました。
請求書だけでなく、振込関連の業務も非常に助かっています。クリエイター様への支払いは国内外を問わず振込口座の新規登録が多く、送金方法も銀行ごとに異なります。以前は20日の支払いを終えると、すぐに25日の準備を始めなければならないような状態でしたが、今ではFOCが事前にデータを作成してくれ、私たちは最終確認を行うだけの工数で済むようになりました。
FOC担当者:現在は請求書や振込チェックを中心に2名をメイン担当とし、必要に応じて他のメンバーが加わる形で、合計5名ほどのチーム体制で対応しています。基本的にはワークフローで申請が上がってきたものをviviON様のルールに則ってチェックし、承認や差し戻しを行っています。
viviON様のシステムは非常に独自性が高く、他社ではあまり見ない自動連携が整っている点が印象的です。最初は操作に慣れるまで少し戸惑う場面もありましたが、システムの完成度が高く、当社としても勉強になります。
宮地様:業務が効率化されたことで、経理チームはより本質的な業務に時間を使えるようになりました。たとえば、グループ会社が運営する配信サイト「DLsite」でのインボイス制度対応や、税務上の要件見直しなど、経営や数字に直結するプロジェクトにも積極的に関われるようになっています。実際に、こうした取り組みが数億円規模の利益改善につながったケースもありました。
初めてのアウトソーシングでも、FOCのサポートにより安定した立ち上げが実現できた
ー FOCに依頼して良かったと感じている点はありますか?
宮地様:人手不足を補うだけでなく、教育コストをかけずに安定して高品質な運用ができる仕組みを構築できたことです。内製化しているとどうしても担当者が替わるたびに教育や引き継ぎに時間を要しますが、今はその心配がありません。FOCにお願いしたおかげで、チームとしてリソースを割くことなく、同じ品質を維持したまま業務が回る体制をつくることができました。
また、運用ルールの変更などもSlackを通じて気軽に共有でき、「ここを変えたので次からはこの方法でお願いします」と伝えるだけで良いのがありがたいですね。「次回から徹底します」と迅速に対応してくれ、そのスピード感にも驚かされます。
私自身、BPOの導入が初めてだったのですが、FOCがリードして運用設計を組み立ててくれたのは本当に助かりました。たとえば「いつまでにデータを出してもらえれば、何営業日以内にこちらで処理します」といったルールを明確化してくれたんです。
FOC担当者:どこまでをviviON様で、どこからをFOCで処理するかをすり合わせながら、こちらからも「この日に締めたいのであれば、この日までにデータをいただくのが良いですね」といった形でご提案しました。これまで多くの企業様とお取引してきたなかで得たノウハウを活かし、最適なフローを一緒に構築できたのではないかと思っています。
宮地様:「ここは少し無理を言ってしまっているな」という場面でも、FOCはいつも前向きに対応してくれます。対応が難しい場合でも「こうするのはどうでしょうか?」と代替案を出してもらえ、本当に頼もしい存在です。
定型業務のBPO化を進め、経営をリードする経理チームへ

ー 今後の展望について教えてください。
宮地様:会社としては、従業員数・請求件数・売上規模のすべてが拡大していくフェーズに入っています。それに伴い取引の数も業務の複雑さも増していくなかで、私たち経理チームとしては、より前衛的で生産性の高い業務に時間を使える体制を確立していきたいと考えています。
理想は、日常の定型業務に追われるのではなく、チーム全体の8割の時間を未来をつくる仕事に充てられる状態です。たとえば、経営方針に基づいて「会社としてどのようなリスクがあるか」「どのように利益を最大化できるか」を先回りして提案できる経理チームを目指しています。
そのためにも、発生した業務をいかに早く定型化し、必要に応じてFOCにお任せし、チームのリソースを次の挑戦に活用していくといった環境をつくっていきたいですね。
ー 最後に、FOCのサービス導入を検討している企業へのメッセージをお願いします。
宮地様:BPO化によって定型業務を大幅に縮小し、会社に貢献できる業務にリソースを振り向けられるようになったのは大きな成果です。もし今、同じように「人手不足をどうにかしたい」「業務効率を上げたい」と悩まれている企業があれば、まずは一度相談してみることをおすすめします。
経理の仕事はどうしても、ルーティンを回すことをゴールにしてしまいがちです。しかし、そういった業務は次第にシステムに置き換えられていくと思います。そのとき、自分たちが会社に提供できる価値は何かを考えると、やはり経営や事業に付加価値を生み出す業務ではないでしょうか。
経理として、「自分の市場価値を高めたい」「会社により貢献したい」と考える方ほど、まずは「どうすれば定型業務を縮小できるか」を考えてみてほしいです。そして、そうした挑戦を一緒に支えてくれるのが、FOCのようなパートナーだと感じています。
株式会社viviON:Webサイト
■企業情報
| 資本金 | 900万円 |
|---|---|
| 事業内容 | 二次元コンテンツを中心に、クリエイターとファンをつなぐ多彩なサービスを展開する企業。 |
背景
事業拡大に伴う取引量の急増と、慢性的な人手不足に直面。
経理チームは定型業務に追われ、経営に貢献する業務に時間を割けない状況だった。
課題
・請求処理や振込業務など定型のルーティン業務が逼迫し、リソース確保が課題となっていた。
・月初の締め業務が、クリエイターへの報酬支払いにおける請求書確認・修正依頼などで常に圧迫されていた。
改善ポイント
・ルーティン業務を外部へアウトソーシング(BPO化)し、より付加価値の高いプロジェクト業務に時間を使える体制を整える。
導入の成果
・月初の作業量が体感で6割ほど削減された。
・業務効率化により、経理チームは経営や数字に直結する本質的な業務に時間を使えるようになった。
・数億円規模の利益改善につながった取り組みもあった。
・教育コストをかけずに安定して高品質な運用ができる仕組みを構築できた。
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