デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する13のツール紹介

「2025年の崖」が迫り、デジタルを活用した変革「デジタルトランスフォーメーション(DX)」が求められる今、13の業務領域においてデジタル化を推進できるツールをご紹介します。概要を理解し検討に進めるよう、まずは全体像を押さえましょう。

AIやIoT、5Gをはじめとしたデジタルテクノロジーの進化に伴い、人々の生活や社会に大きな変化が生まれています。そんな中、注目を集めているのがデジタルトランスフォーメーションです。

デジタルトランスフォーメーション(DX)が声高に叫ばれる現在、企業は新たなITツールを導入するなどしてDX化を推進し始めています。

本記事では、DXの定義と今求められている理由の解説、DX化を推進する13のツールをご紹介します。

 

なぜ今、デジタルトランスフォーメーションが求められているのか?

デジタルトランスフォーメーション ツール

デジタルテクノロジーの進化によって、生活や社会が大きく変わる中で、デジタルトランスフォーメーションが必要とされています。いったいなぜでしょうか。

デジタルトランスフォーメーションとは「デジタルを活用した変革」

デジタルトランスフォーメーション(DX)とは、簡単に言えば「デジタルを活用した変革」です。2018年に経済産業省がまとめた『DX推進ガイドライン』の中では、以下のように定義されています。

「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」

上記から、DXは単に製品・サービスを変革するだけでなく、業務プロセスや企業文化も変えて取り組むべきものだと分かります。また、DXの目的は「企業の競争優位性を確立すること」なのです。

DXが求められる「2025年の崖」問題

今デジタルトランスフォーメーションが求められているのには理由があります。

経済産業省の報告によると、2025年から年間で現在の約3倍、最大12兆円の経済損失が生じる可能性があるとされています。その原因は「IT人材の不足」と「基幹システムの老朽化」です。これを「2025年の崖」と経済産業省は表現しています。

仮に2025年までに、IT人材を確保できずシステム刷新を行えなかった場合、市場の変化にあわせて柔軟かつ迅速にビジネスモデルを変更できず、デジタル競争の敗者になってしまうのです。

それだけでなく、老朽化した基盤システムの維持管理費用が高額になり技術的負債を抱え、維持継承が困難になったり、サイバーセキュリティなどのリスクが高まったりします。

こうした経済損失やリスクを生まないためにも、今デジタルトランスフォーメーションが求められているのです。

 

デジタルトランスフォーメーションを推し進めるツール

デジタルトランスフォーメーション ツール

デジタルトランスフォーメーションを推し進めるツールをご紹介します。もちろんDX推進において、それぞれツールを無計画に導入するのではなく、戦略設計や現状分析が必要ですが、ここでは13種類のツールをご紹介します。

・コラボレーションツール:情報共有を円滑にする

コラボレーションツールは、社内外での情報共有を円滑にするツールです。プロジェクトごとや部署単位で使用することで、業務効率を向上させることができます。機能として、タスク管理、スケジュール共有、ファイル共有、チャット、ビデオ通話などが備わっています。

▼例
Google Workspace、Microsoft 365

・コミュニケーションプラットフォーム:多種多様なツールを統合する

コミュニケーションプラットフォームは、多種多様なコミュニケーションツールを統合して使いやすくしてくれるサービスの総称。様々な機能をもったツールを取りまとめることで、企業活動における「人と人のつながり」を分離させることなく、効率よく企業活動を行うことができます。

▼例
NECネッツエスアイ、Bitrix24、LumApps

・社内イントラネット:社内でのコミュニケーションを円滑にする

社内イントラネットは、社内のコミュニケーションを円滑にするツールです。「社内Wiki」「ビジネスチャット」「社内SNS」などの種類があります。社内Wikiは業務に関する情報を整理して集約できるツールで、ビジネスチャット・社内SNSで社員同士がメールよりも手軽にやりとりすることができるツールです。

▼例
社内Wiki:NotePM、Confluence、Dropbox Paper、DocBase
ビジネスチャット・社内SNS:Slack、Microsoft Teams、Google Meet、LINE WORKS、Chatwork

・オンラインストレージツール:ファイルの共有・保存を便利にする

オンラインストレージツールは、ファイルを共有し送信、ファイル保存、データの送信に便利なツールです。インターネット上に保管するため、社内でなく出先からアクセスすることもできます。共有先を指定することもでき、社内・社外問わず便利に共有可能です。

▼例
Dropbox、Google Drive、One Drive、Box

・マーケティングツール:マーケティング活動を効率化する

マーケティングツールは、企業のマーケティング活動を効率的・効果的にするためのツールです。顧客管理ができる「CRM」、コンテンツを体系的に管理・配信できる「CMS」、リードの獲得・育成などを自動化できる「MA」などの種類があります。

▼例
CRM:Salesforce、Oracle CRM、Kintone、SanSan
CMS:WordPress、ferret One
MA:SATORI、b→dash、Salesforce Pardot、Kairos3

・営業管理ツール:営業活動を効率化する

営業管理ツール(SFA)は、企業の営業活動を効率的・効果的にするためのツールです。顧客情報の管理やアプローチ日の設定、議事録の保管、データ分析など、営業活動において必須機能が備わっています。

▼例
Salesforce、Sales Cloud、kintone、Senses

・カスタマーサポート:CS業務を効果的にする

カスタマーサポート向けのツールでは、CS業務を効果的・効率的にしてくれる機能が備わっています。例えばチャットボットであれば、テキストや音声を通じて会話を自動的に行うことができます。簡単な問合せ対応であれば、チャットボット対応とする企業もあります。

▼例
OKBIZ. for AI ChatBot、AI Messenger Chatbot、COTOHA Chat&FAQ

・プロジェクト管理ツール:プロジェクトを一元管理する

プロジェクト管理ツールは、企業内のプロジェクト活動の進捗や内容を一元管理することができます。タスク管理や工程管理、メッセージ管理などの機能を持ち、複数人でプロジェクトを進める際に便利です。

▼例
Trello、Redmine、Backlog、Jooto、Jira、Asana

・採用管理システム:採用活動を効率化する

採用管理システム(ATS)は、採用活動を効率よく行うためのツールです。求人管理・応募者管理・選考管理の一連の業務を効率化できます。Web面接などと連携させることができるものもあります。

▼例
HRMOS採用、採用一括かんりくん、ジョブカン採用管理、MOCHICA

・バックオフィスツール:間接部門の業務を効率化する

バックオフィスツールは、間接部門の業務を効率化できます。会計業務を効率化する「会計ソフト」、紙の申請書なく経費データを管理できる「経費精算システム」などがあります。

▼例
会計ソフト:freee、マネーフォワードクラウド会計、勘定奉行クラウド、弥生会計オンライン
経費精算システム:マネーフォワードクラウド経費、ジョブカン経費精算、jinjer経費、楽楽精算

・業務自動化ツール:システム運用を自動化する

業務自動化ツールは、定常的なシステム運用を自動化できるツールです。RPAと呼ばれるツールが主流ですが、単純なパソコン作業を自動化できます。

▼例
WinActor、BizRobo!、Blue Prism、UiPath、AutomationAnywhere

・ビッグデータ分析・解析、データ可視化ツール:データ解析業務を効率化する

ビッグデータ分析・解析ツール、データ可視化ツールは、企業のデータ分析と意思決定に広く応用できるツールです。企業に蓄積された大量のデータを集めて分析し意思決定を助ける「BIツール」や、広告出稿・配信においてビッグデータやログデータを一言管理・分析できる「DMP」があります。

▼例
BIツール:Google データポータル、Salesforce Analytics、Yellowfin BI、Tableau
DMP:Rtoaster、diip、juicer、Yahoo! DMP、TREASURE DATA

・生産管理システム:製造業の現場業務を効率化する

生産管理システムやERPは、販売管理・在庫管理・生産管理などを簡易的に行うことができるツールです。製造業の現場における情報(納期・在庫・工程・原価など)を一元管理し、QCDの最適化を図ることができます。

▼例
生産管理システム:WorkGear、i-PROERP3、Kit3、ProXact、Smart生産管理システム、TPiCS-X
ERP:GRANDIT、Microsoft Dynamics 365 Business Central、Oracle NetSuite、ZAC

 

まとめ|各業務領域にツールを活用してデジタルトランスフォーメーションを推進しよう

デジタルトランスフォーメーションが推進されている今こそ、各業務領域においてデジタル化できるツールを導入し、業務の一部を効率化することは重要です。

DX化ができれば、時間の節約だけでなく、業務の生産性が向上する他、社内外のコミュニケーションがスムーズになり、より良いサービスを提供できるようになります。

ツール導入にあたっては、計画的に行わないとツール同士の連携ができなかったりするので、慎重に検討を進めてください。

 

 

ライタープロフィール

パプリカ

パプリカ

外資系総合商社と総合マーケティング支援会社にて法人向け営業職を経験。 世の中にあふれる情報をかんたんにわかりやすく、一人ひとりに合ったかたちで伝えることをミッションに活動中。