イマドキ話題のクラウドソーシングだけど・・・選ぶ前にぜひ読んでほしいお話①

「働き方改革」の励行により、ここ数年で様々な働き方が普及してきました。時短勤務やテレワークなど、企業側の勤務形態も多様化しましたが、主婦や会社員が副業を始めるケースも少なくありません。そこで今回は、最近よく耳にする「クラウドソーシング」について、そのメリット・デメリットを検証してみます。

 

■そもそもクラウドソーシングってどういう仕組み?

クラウドソーシングとは、インターネットを介して、不特定多数の人に仕事を委託する手法のことで、【Crowd】(群衆)と、【sourcing】(業務委託)から成り立っています。発注から受注・納品などの一連の手続きを全てネット上で行うため、お互いが面識のないまま進行するのが一般的で、委託される業務内容もパソコンでできるものがほとんどです。

委託される業務としては、イラストやロゴの制作、チラシ制作、Web制作、システム開発、アプリの開発、各種プロモーション、アンケート調査、データ入力、ライティング、レビュー投稿、翻訳、写真や動画の撮影などが挙げられます。

発注側と受注側は、一般的にネット上のクラウドソーシング専用の業者(サービス)が仲介するため、必ずしも雇用関係を結ぶ必要がなく、間口が広く自由度が高いことも特徴です。

発注側はまず、クラウドソーシングサイト上で依頼内容(業務の詳細や報酬)を提示します。サイトに登録している受注側は、サイト上に掲載されている多数の案件の中から、自分に合った仕事を選んで応募(エントリー)します。

ただし、システム開発やプロモーションなど、専門のスキルや経験を必要とする仕事の場合には、エントリーしてきた人の中から発注側が人材を選ぶこともあります。

また、イラストやロゴなど制作系の案件では「コンペ形式」が用いられるのが一般的で、発注側の募集に対し応募者が作品を投稿し、発注側はその中から気に入った作品を選んで買い取ります。

 

■クラウドソーシングのメリット・デメリット

・メリット

・大幅な費用削減ができる
発注側の最大のメリットは、何といっても費用の削減です。価格で比較すると、派遣社員やアウトソーシングを頼むより安くなることが多く、導入しやすい手法です。

・スポット利用がしやすい
仕事量が一定でなく波がある企業などでは、人手が欲しい時にスポットで依頼することができるので、常勤の従業員を雇う必要がありません。また、人材確保が困難な企業にとっては、労働力不足を補う有効な手段の一つと言えます。

・コストパフォーマンスが良い
報酬が比較的安価なため、低コストで発注でき、コストパフォーマンスが良いことも大きな魅力です。

・常駐が可能な場合もある
委託する業務によって、従業員との密な連携が必要な場合や、成果物ができるまでの経緯を把握したい場合などは、常駐依頼も可能です。ただしその場合は、報酬も高くなります。

・今後に期待できる
クラウドソーシングというサービスは提供され始めて日が浅く、今後委託できる業務も増え、より使いやすくなっていくでしょう。最近ではチャットなどを利用し、秘書業務を請け負うサービスや、紙の文書をデータ化したり、勤怠管理を代行するといった、間接業務の一助となるサービスも出てきています。

 

・デメリット

前段でクラウドソーシングは「必ずしも雇用関係を結ぶ必要がなく、間口が広く自由度が高い」と説明しましたが、自由度が高いということは裏を返せば「品質の担保」や「セキュリティ上の問題」などが懸念されます。

下の図は中小企業庁がクラウドソーシングを発注したことのある企業に実施したアンケート結果をグラフにしたものです。クラウドソーシングを利用する上での課題として多く挙がったものは「仕事の質の担保」「情報漏えい」など、実際は人的ミス(自宅で作業していたら、後ろから家族が覗いていたなど)が8割を占めているそうで、手軽に頼めるからこその問題が潜んでいることがわかります。

 

■クラウドソーシングと似たサービス

クラウドソーシングが台頭するまでは、以下のような方法が主流でした。

・派遣社員の雇用
判断の必要がない業務を任せ、契約した派遣社員のスキルに基づき成果物を得る、という点では同じですが、派遣先が指揮命令者となるためオフィスに常駐する場合がほとんどで、発注側も事務所を構える必要があります。また、仕事を覚え戦力となったタイミングで辞めてしまう可能性もあり、新しい派遣に最初から教えなおさなければならないというデメリットもあります。

・フリーランスとの契約
企業と個人とが直接業務委託契約を結び、仕事を請け負います。業務委託契約には、必ず業務を完遂させる「請負契約」と、仕事という行為に対し対価を支払う「準委任契約」の二種類があり、後者の場合は希望した成果に達成していなくても契約違反とはなりません。またフリーランスは個人(一人)で請け負う場合が多く、業務量の多い作業には向きません。

・アウトソーシング
受注側の業者はその業務のプロフェッショナルが揃っていますので、成果物に対し一定の品質が担保されます。アウトソーシングには、発注元の企業に常駐して行う業務と、自社のオペレーションセンターで遠隔で行なう業務とに大別され、後者がクラウドソーシングの仕組みに似ています。ただし事前準備が必要ですので、導入までに時間がかかることがあります。

では、クラウドソーシングとアウトソーシングでは、どういう違いがあるのでしょうか。

 

■クラウドソーシングとアウトソーシングの違い

両者の大きな違いを簡単に説明すると、クラウドソーシングは、一部を除き多くが専門家ではない一般の労働力ですが、アウトソーシングは、専門家や請負業者といったその道のプロです。

アウトソーシングは、

・受注側もセキュリティ関連の知識がある企業が請け負い、業務内容をヒアリングする前に必ず機密保持契約(NDA)を結びます。

・委託された業務は徹底したセキュリティ教育を受けたスタッフがあたり、発注元と受注側スタッフの間には、運用責任者が窓口となって、業務が円滑に進むようスタッフをマネジメントします。

・最終的には、業務委託契約に基づき、納期までに所定の品質を担保した状態で納品します。

・中には、受注した業務にコンサルティングを付加し、発注側企業の業務改善やコスト削減に対しアドバイスを行なう、外部コンサル的な役割を果たす業者もあります。

アウトソーシングは、受注する側もプロフェッショナルですので、前段で申し上げたクラウドソーシング発注時の問題が発生する可能性は極めて低くなります。

アウトソーシングとしての信頼性を担保し、かつクラウドソーシングのような遠隔での業務を実現したものが、次に紹介します「リモート総務」です。

 

■リモート総務のご紹介

「リモート総務」とは、対面の必要がない、遠隔で処理できる作業を集めポータル化したもので、発注元への常駐負荷を減らしつつノンコア業務を外注できる画期的なサービスです。

弊社は総務部門でもアウトソーシングを請け負っていますが、その業務のうち、リモートが可能な業務は以下のとおりです。

一部対面・立会が必要な業務を除けば、ほとんどの業務がリモート対応可能となります。

発注元従業員は用意されたポータルサイトを窓口として、イントラ内でストレスなく必要な書類やサービスを申請・享受することができ、総務業務が煩雑だったり、総務担当者がいない企業様に喜ばれています。

また以下は文書管理の運用イメージです。従業員は契約書や営業資料など、必要なデータが欲しい場合、まず専用ポータルサイトにアクセスします。そこではあらかじめ弊社が資料をお預かりし、文書管理システムに登録しておいたデータを自由に閲覧・ダウンロードすることができます。従業員は「あの資料はどこへ保管したかな?」と、フォルダを片っ端から開いたり、総務部門に何度も同じ問合せをするといった手間をかけることなく、一瞬で欲しい資料を入手することができ、総務業務の大幅な軽減を実現できます。

 

■まとめ

クラウドソーシングについて、弊社のサービスも交え検証してみました。単発の作業やロゴデザインなどは、融通の利くクラウドソーシングやフリーランスへの委託が適していると思います。逆に業務が恒常的に発生し、ある程度のボリュームがあるものは派遣社員の雇用やアウトソーシングをご検討ください。特に営業など、外出の機会が多く、社外からでも各種申請や資料の閲覧をしたい場合には「リモート総務」のようなサービスがお勧めです。また業務委託以外にも、課題解決方法はたくさんあります。貴社にとってどこに重点を置き、何がベストな選択なのか、その選択肢の一つとして弊社サービスを加えていただければ幸いです。

ライタープロフィール

黒柴

黒柴

NOCマーケティング担当。 社会人スタートは公務員という異色の経験を持ち、保険・IT・メーカーで広報・マーケティングを担当。 未経験業界に戸惑いながらも、当たって砕けろの精神でどんな難題にも果敢にチャレンジしている。