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2018.11.05 掲載 2026.02.20 更新

クラウドソーシングとは?仕組みやメリット・デメリット、アウトソーシングとの違いを徹底解説

人事・総務・経理をはじめとした管理部門・間接部門向けのアウトソーシング

FOCのハイブリッドアウトソーシングサービス

クラウドソーシングは、インターネットを通じて不特定多数の人材に業務を発注できる外部リソース活用の仕組みです。近年、働き方改革やリモートワークの普及により、企業の人材活用手段として急速に注目を集めています。

しかし、「クラウドソーシングとアウトソーシングの違いは?」「どんな業務を依頼できるの?」「品質やセキュリティは大丈夫?」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

本記事では、クラウドソーシングの基本的な仕組みから、発注側・受注側双方のメリット・デメリット、そしてアウトソーシングや派遣社員との具体的な違いまで徹底解説します。

クラウドソーシングとは?

クラウドソーシング(Crowdsourcing)とは、「Crowd」(群衆)と「Sourcing」(業務委託)を組み合わせた造語で、インターネットを介して不特定多数の人に仕事を委託する手法です。

基本的な仕組み

クラウドソーシングは、クラウドワークスやランサーズといった専用のプラットフォーム(サービス)を通じて行われます。

発注側は、プラットフォームに会員登録後、業務内容・納期・予算などを明記して案件を公開します。受注側(ワーカー)は、プラットフォームに登録されている案件の中から、自分のスキルや条件に合った仕事を探して応募します。

発注側と受注側の間には雇用関係がなく、業務委託契約として進められます。発注から受注・納品までの一連の手続きを全てインターネット上で行うため、発注側と受注側がお互いに面識のないまま進行するのが一般的です。

多くのクラウドソーシングサービスでは、サービス提供会社が報酬を一時的に預かる「エスクロー」という仕組みを採用しており、取引の安全性が確保されています。

クラウドソーシングで依頼できる主な業務内容

クラウドソーシングで依頼できる業務は多岐にわたります。以下の表は、代表的な業務カテゴリーと具体的な内容をまとめたものです。

業務カテゴリー具体的な業務内容
デザイン・制作ロゴデザイン、イラスト制作、バナー制作、チラシ・ポスターデザイン、名刺デザイン
Web制作・開発Webサイト制作、ランディングページ制作、HTML・CSSコーディング、WordPressカスタマイズ
システム・アプリ開発スマートフォンアプリ開発、業務システム開発、ツール開発、データベース構築
ライティング記事執筆、ブログ作成、SEOライティング、商品説明文作成、コピーライティング
データ入力・事務作業データ入力、文字起こし、リスト作成、資料作成、アンケート集計
マーケティングSNS運用代行、広告運用、市場調査、レビュー投稿、口コミ投稿
翻訳・通訳多言語翻訳、ビジネス文書翻訳、Webサイトの多言語化、字幕翻訳
写真・動画写真撮影、動画撮影、動画編集、画像加工、写真補正

このように、専門的なスキルを必要とする業務から、比較的簡単な事務作業まで、幅広い業務がクラウドソーシングで対応可能です。発注側は、自社に不足しているスキルや一時的に必要な作業を、必要なタイミングで外部に依頼できる利点があります。

アウトソーシングや派遣社員との違い

クラウドソーシング以外にも、企業が外部の人材やサービスを活用する方法はいくつか存在します。それぞれの特徴を理解することで、自社の業務内容や予算、求める品質に応じた最適な選択ができるようになります。

アウトソーシングとの決定的な違い

クラウドソーシング以外にも、企業が外部の人材やサービスを活用する方法はいくつか存在します。それぞれの特徴を理解することで、自社の業務内容や予算、求める品質に応じた最適な選択ができるようになります。


専門性とプロフェッショナル性の違い

クラウドソーシングでは、多くが副業として仕事を受注する一般の労働力で、スキルレベルは様々です。一方、アウトソーシングでは、その業務領域のプロフェッショナルが揃っている専門業者が請け負い、一定の品質が担保されます。


セキュリティ対策の違い

クラウドソーシングでは、受注者の多くが個人で自宅などで作業を行うため、セキュリティレベルは受注者に委ねられています。アウトソーシングでは、必ず機密保持契約(NDA)を締結し、徹底したセキュリティ教育を受けたスタッフが管理された環境下で作業を行います。


品質保証とマネジメント体制

クラウドソーシングでは、基本的に発注者と受注者が直接やり取りを行い、進捗管理や品質チェックは発注側が自ら行う必要があります。アウトソーシングでは、運用責任者が窓口となって業務全体をマネジメントし、発注側の管理負荷を大幅に軽減できます。

クラウドソーシング
アウトソーシング
担当者の専門性
一般の労働力が中心
専門業者のプロフェッショナル
セキュリティ対策
個人に依存、管理が困難
NDA締結、管理された環境での作業
品質保証
保証の仕組みが不明確
契約に基づく品質担保
マネジメント
発注者が直接管理
運用責任者による一元管理
コスト
比較的安価
品質に応じた適正価格
適した業務
単発・小規模の業務
継続的・大規模な業務

派遣社員との違い

派遣社員とは、派遣会社と雇用契約を結んだ労働者が、派遣先企業で就業する形態です。派遣先企業が指揮命令権を持ち、オフィスに常駐して業務を行うのが一般的です。

派遣社員
クラウドソーシング
勤務形態
オフィスに常駐
原則リモート
指揮命令権
派遣先企業にあり
なし(業務委託)
契約期間
最長3年の制限
制限なし
コスト
中程度
比較的安価

派遣社員は、日常的にコミュニケーションを取りながら進める業務や、オフィス内での作業が必要な業務に適しています。一方、クラウドソーシングは成果物が明確で、リモートで完結できる業務に向いています。

フリーランスとの業務委託契約

フリーランスとは、特定の企業に属さず個人で仕事を請け負う働き方をする人を指します。企業とフリーランスが直接業務委託契約を結び、プロジェクト単位や継続的に業務を依頼します。クラウドソーシングとの主な違いは、プラットフォームを介さず直接契約する点です。

フリーランスを活用する際には、契約書の作成が重要です。業務内容、納期、報酬、著作権の帰属、機密保持など、後々トラブルにならないよう詳細を明文化しておくことが大切です。

それぞれの業務形態に適している業務

最適な外部リソースの選択は、業務の性質、必要な期間、予算、求める品質レベルなど、複数の要素を総合的に判断する必要があります。

クラウドソーシングが適している業務

  • 単発性が高く、比較的短期間で完結する業務
  • デザイン・制作(ロゴ、バナー、チラシなど)
  • ライティング(ブログ記事、商品説明文など)
  • データ入力(名刺情報入力、アンケート集計など)
  • 機密性の低い業務

アウトソーシングが適している業務

  • 恒常的に発生し、一定の品質とセキュリティが求められる業務
  • 経理・財務(記帳代行、請求書発行など)
  • 人事・労務(給与計算、社会保険手続きなど)
  • 総務・庶務(文書管理、備品管理など)
  • カスタマーサポート(問い合わせ対応、電話受付など)

派遣社員が適している業務

  • 一定期間、社内での作業が必要な業務
  • 事務サポート(書類整理、電話対応、来客対応など)
  • 営業アシスタント(資料作成、顧客情報管理など)
  • オフィス内での対面業務

クラウドソーシングの利用の流れ

コンペ形式とプロジェクト形式の違い

クラウドソーシングには、主に「コンペ形式」と「プロジェクト形式」という2つの発注方式があります。

コンペ形式
プロジェクト形式
仕組み
複数の応募者が作品を提出し、発注者が最も気に入った作品を選んで採用する
応募者の中から発注者が1名(または複数名)を選んで契約し、業務を依頼する
向いている業務
ロゴデザイン、キャッチコピー、ネーミングなど、多様なアイデアから選びたい業務
システム開発、記事執筆、データ入力など、継続的な作業や専門性が求められる業務
メリット
多数の提案から選べる、イメージに近いものが見つかりやすい
事前に受注者を選定できる、コミュニケーションを取りながら進められる選定に時間がかかる、選んだ受注者のスキルに依存する
デメリット
採用されなかった応募者への報酬は発生しない、時間がかかる場合がある
選定に時間がかかる、選んだ受注者のスキルに依存する

コンペ形式は、イラストやロゴなど制作系の案件で用いられるのが一般的です。発注側は複数の提案の中から気に入った作品を選んで買い取ることができます。
コンペ形式のデメリットは、提案だけでは応募者に報酬が発生しないため、質の高い応募が集まらない可能性がある点です。

一方、プロジェクト形式は、システム開発やプロモーションなど、専門のスキルや経験を必要とする案件に用いられます。発注側はエントリーしてきた人の実績やスキルを確認し、最適な人材を選定します。

どちらの形式を選ぶかは、依頼する業務の性質や目的によって判断することが重要です。

発注側企業がクラウドソーシングを利用する手順

発注側がクラウドソーシングを利用する際の基本的な流れは以下の通りです。

  1. 会員登録後、作業内容・納期・予算等を明記して依頼を公開
  2. 応募者の実績・提案を確認し、最適な受注者を選定
  3. 進捗確認やコミュニケーションを取りながら業務を進行
  4. 納品物を検収後、報酬を支払い(エスクロー方式で安全性を確保)

クラウドソーシングのメリット

クラウドソーシングを活用する企業側には、主に以下の4つのメリットがあります。これらのメリットは、特に中小企業や人材確保が困難な企業にとって大きな価値をもたらします。

1. 大幅なコスト削減が可能

正社員や派遣社員を雇用する場合、給与だけでなく社会保険料、通勤手当、教育研修費、福利厚生費など、さまざまな付帯コストが発生します。クラウドソーシングでは基本的に業務の成果に対してのみ報酬を支払えばよく、これらの付帯コストはほとんど発生しません。

2. スポット利用で柔軟な人材活用

必要な時に必要なスキルを持った人材に業務を依頼できるため、繁閑の差が大きい業務や季節変動のある業務に対応しやすい利点があります。常時人材を抱える必要がなくなり、業務量の変動に応じて柔軟に対応できます。

3. 多様な専門スキルへのアクセス

地理的な制約を超えて、国内、さらには世界中の多種多様な専門スキルを持つ人材に仕事を依頼できます。自社が求めるニッチなスキルや高度な専門知識を持つ人材を見つけることができ、「必要な時に、必要なスキルを、必要な分だけ」活用できます。

4. 優れたコストパフォーマンス

報酬が比較的安価に設定されていることが多く、少ない予算でも質の高い成果物を得られる可能性があります。複数の提案を比較検討できるため、価格やスキル、実績などを総合的に判断して最適な人材を選べます。

クラウドソーシングのデメリットと注意点

クラウドソーシングは費用削減やスポット利用のしやすさなど多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットや注意点も存在します。

課題項目主な内容
仕事の質の担保成果物の品質にばらつきがあり、期待した水準に達しないことがある
情報漏えいのリスク機密情報の取り扱いに不安があり、セキュリティ対策が不十分
コミュニケーションの困難さ対面でのやり取りがないため、意図が正確に伝わりにくい
納期の遅延受注者の都合により納期が守られないケースがある
適切な人材の選定スキルや経験を事前に判断することが難しい
人的ミスの発生管理されていない環境での作業により、情報漏えいなどのリスクが高まる

特に、セキュリティ上の問題の約8割は人的ミスが原因とされており、自宅やカフェなど管理されていない環境で作業を行うことによるリスクには十分な注意が必要です。

これらの課題を踏まえると、クラウドソーシングは単発の作業やクリエイティブ系の業務、機密性の低い業務には適していますが、継続的に発生する重要な業務や、高度なセキュリティが求められる業務については、他の選択肢を検討することが望ましいでしょう。

クラウドソーシングを上手に利用するポイント

クラウドソーシングを効果的に活用するためには、まず適切なワーカーの選定が不可欠です。過去の実績やポートフォリオ、他者からの評価を念入りに確認し、自社の案件に必要なスキルセットを備えているか判断しましょう 。

次に重要なのが、業務指示の明確化です。対面でのやり取りがないため、依頼内容、納期、報酬、成果物の定義などを詳細に言語化し、マニュアルや指示書に落とし込むことで認識の齟齬を防げます 。また、エスクロー(仮払い)方式を活用して報酬トラブルを回避しつつ、進捗確認をこまめに行うことで、品質の安定と納期遅延のリスク低減に繋がります 。

まとめ

クラウドソーシングは、インターネットを通じて不特定多数の人材に業務を発注できる仕組みであり、コスト削減や柔軟な人材活用が可能な点が最大の魅力です。発注側にとっては固定費を抑えながらスポット的に人材を活用でき、受注側にとっては時間や場所に縛られない働き方を実現できるメリットがあります。

一方で、品質の担保が難しい、情報漏えいなどのセキュリティリスクがある、人的ミスが発生しやすいといったデメリットも存在します。これらの課題を理解した上で、業務の性質や求める品質レベルに応じて適切に活用することが重要です。

クラウドソーシングと混同されがちなアウトソーシングは、専門性の高いプロフェッショナル人材による業務代行サービスであり、品質保証やマネジメント体制、セキュリティ対策の面で大きく異なります。単発的で比較的簡易な業務にはクラウドソーシングが、継続的で専門性の高い業務にはアウトソーシングが適しています。

派遣社員の活用やフリーランスとの直接契約など、外部人材の活用方法は多様化しています。それぞれの特徴を理解し、業務内容、予算、求める品質レベル、セキュリティ要件などを総合的に判断して選択することが、効果的な人材活用につながります。

近年では、リモート総務サービスのような新しい選択肢も登場しており、外部人材活用の可能性はさらに広がっています。自社の課題やニーズに最も適したサービスを選択し、業務効率化と生産性向上を実現しましょう。

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ライタープロフィール

くもと編集

マーケター兼編集者
FOC 当コンテンツの編集者。 宝飾業界と広告会社を経て2008年 FOC入社。営業や制作ディレクターを経験し、現在はWebマーケティング担当兼当コンテンツの編集を担当。 「FOCのサービスに直接関係のない記事であっても、読んでくれた方の役に立つ情報をお伝えしていきます。」

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