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2019.02.12 掲載 2023.11.24 更新

イマドキ話題のクラウドソーシングだけど・・・選ぶ前にぜひ読んでほしいお話②

手間のかかる業務をまるごとアウトソーシングで効率化

バックオフィス(事務代行)サービス


前回は「クラウドソーシング」について、そのメリット・デメリットを検証しました。
クラウドソーシングはコスパがよくスポット利用もしやすいため、手軽に利用できる反面、品質やセキュリティ面でまだ課題があるようです。
そこで今回は、クラウドソーシング提供業者の実態がどのようなものなのか、実際に登録して体験してみました。
 

■実際に登録してみた

大手クラウドソーシング会社「A社」に会員登録してみました。
A社は、2008年にクラウドソーシングサービスを開始した企業です。
簡単な会員登録をすれば、発注者・受注者両方のシステムが利用できるようになり、全ての受発注はマイページで管理できます。
 

■依頼できる業務

どのような業務を依頼できるのか、A社のサービス提供内容を表にしました。

各項目ごとにさらに細分化されており、全部で138種類に分かれていました。
依頼業務に応じ、仕事の方式(プロジェクト・スポット常駐・コンペ(デザイン等の場合))を選べます。
案件ベースではなく、登録している受注者に直接声をかけることもできます。
 

■料金体系と支払方法を比較してみる

クラウドソーシング大手2社の料金体系を比較してみました。

A社

B社

 登録手数料  無料  無料
 支払タイミング  発注後仮入金  発注後仮入金
 支払方法 ・クレジットカード
・PayPal
・銀行振込
・請求書払い
・クレジットカード
・PayPal
・銀行振込
・請求書払い(後払い)
 システム利用料  受注者負担(受注額の5~20%)  受注者負担(受注額の5~20%)

B社は2012年にサービスを開始したこともあり、スタート直後はシステム利用料が無料などの違いもあったのですが、今はどちらも同じルールで運用しています。
支払タイミングが「発注後仮入金」となっていますが、これは発注先が確定し、発注依頼をした段階で発注側は各クラウドソーシング会社に入金、クラウドソーシング会社は案件が完了した後、預かっていた代金を受注側に支払う、という仕組みです。このシステムにより、代金未払いや契約不履行などのリスクを抑えることができます。
また請求書払いも可能ですが、登記簿の提出や与信審査が必要となります。またB社では、請求書払いができるのは一部上場企業に限られ、その他はPaidという仕組みを利用した後払いを利用することになります。
 

■それぞれの特長は?

B社がサービス開始した当初は、エンジニアやデザイン関連の登録者を中心に集めていたことから、同ジャンルに強いと言われていたようですが、今は向いている案件種別について特筆するほどの差はありません。登録者の評価は、A社の方が細かくランク分けがしてあり、発注側は応募者のプロフィールでランクを確認しながら、どの人に依頼するかを選択することができます。
一方のB社は全登録者から一定の基準をクリアした一部の仕事能力の高い登録者をプロフェッショナル集団として認定している程度で、A社ほどの細かいランク分けはありません。
また、各社の登録人数と案件数は以下の通りです。(各社webサイトより)

A社

B社

 登録者数  50万人超  約58万人
 案件数  210万件  229万件

こうして比べてみても、両者に大きな違いは見られませんでした。どちらも作業の依頼(発注する手前)までは無料ですので、上記2社を含め複数社に登録してみて、応募者のスキルを見て判断されても良いでしょう。
 

■登録してみて気になったこと

やはり一番気になったのが、セキュリティと契約面です。
機密保持契約については、各社とも登録時に同意する利用規約内に機密保持の項目を設けており、規約に同意することでセキュリティも担保され、契約ごとに個別に結ぶ必要はないのですが、万が一情報漏えいした場合、当事者双方の協議により解決しなければならない(クラウドソーシング会社は介在しない)としています。
また契約不履行(受注者と連絡が取れない等)の場合も、当事者双方で解決するのが原則です。ただ受注者の中にはペンネームを使用していたりと個人情報が特定できないため、クラウドソーシング会社が間に入って連絡を取ったり、トラブル回避のためのアドバイスなどを実施しているようです。
前述したように、発注時の仮払金は契約不履行の場合戻ってきますので、損害が出るとすれば金銭面ではなく手間や時間になりますが、法的問題となった場合は、当事者同士で争うことになります。
 

■サービスの多様化

大手2社の仕組みやサービスについて紹介しましたが、クラウドソーシング業界は急成長を続けており、様々な特徴を持ったクラウドソーシング会社が台頭してきています。例えば株式会社ニットが運営するクラウドソーシングサイト「HELP YOU」では、採用・人事、秘書・総務、経理などのバックオフィス業務に特化し、長期運用できるよう10名程度のチームでプロジェクトを担当、定額料金で提供するなど、アウトソーシングとほぼ同様の仕組みを採用しています。
 

■まとめ

前回でも申し上げましたが、クラウドソーシングという仕組みはまだ新しく、依頼業務の幅もこれからますます広がっていくでしょう。現時点ではセキュリティ面など不安な部分もありますが、今後は発注側の利便性やセキュリティも考慮した、使いやすいサービスがどんどん出てくると思います。今回登録してみて、そのサービスの多様性に驚かされました。我々アウトソーシング会社も自身のサービス内容を振り返り、よりお客様の立場に立ったサービスをご提供できるよう、日々精進していかなければならないと思います。
 

手間のかかる業務をまるごとアウトソーシングで効率化

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ライタープロフィール

黒柴

FOCマーケティング担当。 社会人スタートは公務員という異色の経験を持ち、保険・IT・メーカーで広報・マーケティングを担当。 未経験業界に戸惑いながらも、当たって砕けろの精神でどんな難題にも果敢にチャレンジしている。

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