経理代行による業務改善事例。事例からポイントを理解しよう

経理業務は企業全体のお金の流れが見えるため、経理の立場から業務改善の提案が出ることもあります。このような業務改善提案を、経理代行サービスが行った事例について紹介します。事例から業務改善のポイントを読み取りましょう。

 

業務改善のポイント

業務改善とは、業務の進め方や仕組みの問題についてピックアップし、改善施策を考えた上で実行することです。経理は企業全体のお金の流れを把握できることから業務改善の提案をしやすい職務と言えます。 まずは業務改善の流れやポイントについて具体的に見ていきましょう。

業務改善の流れ

まずは、業務改善に至る流れを紹介します。 最初にすべきことは、現状の業務のプロセスを明確化し、どのような部分に問題が生じているのかを可視化することです。複数の問題が出た場合、より重要なものや根本的な原因になっているものについて分析すると、次のステップがやりやすくなります。 次に、実際にどのように業務を改善していくのか、業務改善の具体的な施策を考えます。最終的なゴールや目標はコストや工数などの数値にすると基準がはっきりするでしょう。 そしてゴールまでのプロセスを計画し、最終的には改善したプロセスを従業員に定着させ、システムに組み込めれば一連のプロセスは完了です。

経理ができる業務改善

経理業務自体の業務改善について考えてみましょう。経理業務には以下のような特徴があります。

・作業には正確さとスピードが求められる
・入力・集計・計算など大部分の業務は反復作業
・納期を必ず守らなければならない

この点から、経理業務はもっとも自動化がしやすい業務の一つに挙げられるでしょう。最新のツールやRPAを導入することで、経理業務のタスクを大幅に軽減することも可能です。

 

経理代行の利用も一つの方法

業務改善につなげるために、経理代行を利用するという方法もあります。 経理代行を用いた業務改善について考察しましょう。

経理代行がなぜ業務改善につながるのか

経理代行サービスを提供する会社の中には、公認会計士などの国家資格を有したスタッフが在籍しているものもあります。実際に業務改善の実績を持ち、業務改善をサービスの一つとして提供している代行会社もあるほどです。 第三者の視点から経営に関するデータを見ることによって、内部にいてはわからない視点からの指摘もあるでしょう。経理代行によって業務改善につながった事例は多くあります。

経理代行を使う際の注意点

経理代行で業務改善を行おうと思った際に注意しなければならないのは、必ずしもすべての経理代行会社が業務改善を行っているわけではないという点です。 中には、記帳代行や給与計算などの簡単な業務のみを、派遣社員などに作業させている会社もあります。そうした会社に依頼したとしても業務改善は行えません。 プロのスタッフが在籍している経理代行会社は料金が高めになりがちですが、業務改善やコンサルティングに対する費用と考えましょう。業務改善を行ってくれるスキルやサービスがある会社に外注する必要があります。

 

経理代行による業務改善事例

実際に経理代行会社によって業務改善が行われた事例を紹介します。

コア業務集中の事例

全国展開する某飲食チェーン店は、店舗数の増加によって売掛金の管理への対応に苦労していたと言います。また、経理業務担当者の交代や新規採用に伴う教育への負担など、経理業務においてタスクが大きすぎる課題を抱えていたそうです。 これに対し、業務代行会社が代わりに売掛金の集計を行うことによって、経理業務への対応人数が全店舗で1/3にまで減少させることに成功し、1店舗あたりの業務単価を10%以上落とすことができたと言います。 これにより経理業務を担当していた従業員が、本来担当して欲しかった別のコア業務に集中できるようになりました。

経理業務の整理と適正化の事例

とある観光複合施設を運営する企業は、事業拡大や経理担当者の長期休暇などによって、経理業務に手が回らなくなりつつある問題を抱えていました。自社には改善のノウハウが乏しかったために、経理代行に業務改善を依頼したそうです。 経理代行会社の担当者によるヒアリングや実際に業務を行う上での確認を繰り返した結果、業務の整理を行い、業務フローを適切に組み立てました。その結果、経理業務のボリュームを抑えつつ全体を可視化することで、効率化だけでなく引き継ぎや教育にも効果が現れたといいます。

企業全体のコスト削減と業務効率化の事例

世界数十カ国で飲食・雑貨などの複数事業を展開していたある大手企業は、従来の経理業務を派遣社員で対応してきましたが、派遣社員は短期で入れ替わることも多く、引き継ぎと教育に大きなコストがかかっていたといいます。 また、業務改善を自社で行うことに限界を感じていたそうです。 そこで、大手経理代行会社に業務改善を依頼したところ、まずはプロの経理スタッフが常駐することにより経理業務の効率が格段に向上し、さらには財務面や他部署でもアウトソーシングを検討して効率化が図れたといいます。 経理担当者の教育は、代行会社から派遣されたプロのスタッフが行ってくれるので、企業側に教育コストがかからなくなったことも大きな成果と言えるでしょう。

 

まとめ

経理代行サービスを用いた業務改善を行った事例は、ここで紹介した以外にもたくさんあります。経理業務の効率化だけでなく、経営層にまで及ぶような改善が行われた事例も確認できます。 経理代行に所属しているプロの力を借りることで、企業内のリソースだけではどうしても困難になりがちな業務改善を根元から行い、経営者や従業員にとって働きやすい環境構築を行えるのです。

 

 

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ライタープロフィール

パプリカ

パプリカ

外資系総合商社と総合マーケティング支援会社にて法人向け営業職を経験。 世の中にあふれる情報をかんたんにわかりやすく、一人ひとりに合ったかたちで伝えることをミッションに活動中。