進化するIoTによって変わるオフィスでの働き方。何がより便利になる?

IoTサークル

先日、以下のようなニュースがITmediaで報道されました。

2016年1月20日 “自分でトナーを発注するプリンタ”など、「Amazon Dash Replenishment」で実現

この記事で紹介されているのは、ネットに接続したプリンターが、トナーがなくなりそうになるとみずから自動的にトナーを発注するというものです。

2014年頃から「IoT」というワードも頻繁に耳にするようになり、書店でも関連書籍やムック本が並ぶようになってきました。
このニュースで紹介されている内容も、まさに、IoTの象徴的な事例といえるでしょう。

そして今後は、商品やサービスがIoT化するにつれてオフィスでの働き方も大きく変わると考えられます。今回は、IoT化で何がどう変わるか、身近な事例を用いながら予想したいと思います。

そもそもIoTとは何か?から始めましょう。

 

■IoTとは?

IoTは、「Internet of Things」という造語の略語です。日本語では「モノのインターネット」と訳されることが多いようです。一般的に、「すでに、インターネットに接続されているパソコンやサーバ、スマートフォンやタブレットなどのIT関連機器だけではなく、家電を中心としたその他の“モノ”がインターネットに接続することを可能にする技術を指します。」という説明が多いのではないでしょうか。

たしかにインターネットに接続することで、外出先からでも“モノ”をコントロールしたりモニタリングすることができるようになります。

「なんだ、そんなことか。それだったら今でもあるよね」と思った方は多いと思います。

実はIoT自体の考え方は昔からあります。

先ほどIoTは“モノ”同士がインターネットで繋がる技術と説明しましたが、IoTの本質は、プラスそこに「今までにない新しい価値を提供する」ことです
“モノ”同士がインターネットで繋がることが、私たちの生活にどんな価値を新たに与えてくれるのか、それを提供することがIoTなのです。

生活環境が180度変わってしまうかもしれません。ビジネスのやり方も全く違うものになるかもしれません。だからこそ、IoTがこれだけ注目されているのです。そしてここをきちんと理解していないと「前からあるよね」で終わってしまいます。

 

■IoTでオフィスはどう変わる?

ビッグデータ

IoTの発達で、さまざまな家電がインターネットに接続することで、私達の生活は相当便利になっていくことは想像できますが、オフィス環境や仕事環境はどのように変わるのでしょうか?

・事務機器や消耗品の発注担当者の仕事が減る
冒頭にご紹介したプリンターもインターネットに接続できる機種が販売されていますが、ネットに接続することによって、プリンターの状況=トナーの残量を把握(モニタリング)が可能となり、残量が少なくなった時点でトナーの発注すること(コントロール)ができるようになります。したがって、それまで事務機器等の発注担当者はトナーの発注をする必要がなくなります。

同様に接客用のコーヒーやお茶の発注もいずれ“モノ”の仕事になります。それだけではなく、お客様ひとりひとりの好みや気分、健康状況をネット上にあるさまざまなデータから判断して濃さや熱さなどを自動で調整しくれるようになるかもしれません。

・事前に故障を検知して事業の中断を回避
日常使用しているパソコンやスマートフォンなど、部品やシステムに不具合の兆候が見られた時点で自動的に修理や代替機を手配してくれるようになります。
また、盗難や事故にあった際は、自動的に機器内にある情報の削除やロックを行い、情報漏えいを未然に防げるようになります。

未然に故障を防ぎ、盗難、事故による情報漏えいを防ぐことができれば、事業の中断や甚大な損害を防げるようになります。もちろんこれらを監視する人員も必要がなくなります。

・在庫管理コストの削減
商品に在庫管理用のワイヤレスタグを設置することで、商品在庫の状況を今までよりも容易にまたローコストで把握できるようになります。商品の出庫や配送の状況もモニタリングできるので、顧客からの問合せやクレームに対するカスタマーサポートの充実も期待できます。

・管理部門の効率化
経理面では、オフィスの水道光熱費などはIoTによって削減可能なものになります。照明やその他の電化製品のスイッチや利用状況をモニタリング可能となるからです。また、交通費なども営業マンなどの位置情報を把握することによって、無駄なものを省くこともできるようになるかもしれません。

すでにインターネットバンキングと会計ソフトの連動やクレジットカードの利用状況の取り込みなど、IoT的な業務効率の改善が実現しつつあります。経費や仮払金精算などの業務も大幅に省力化できるでしょう。

人事労務面では、勤怠データの把握や収集もインターネット接続が可能なタイムレコーダーやICタグによる出退勤管理データによって自動化や省力化が可能になると思われます。

また、ストレスチェック、メンタルヘルスも、IoT化が進むことで、ウエラブル機器を介して具体的に従業員の心身の健康状況をリアルタイムで把握することができるようになります。

マイナンバーについても事業所内のセキュリティを強化する必要がありますが、書庫や入退室管理などもIoTによるモニタリングにより、従来の対策に比べて、安価に手軽に導入が可能になるかもしれません。

 

■IoTはこれから

これからしばらくは、IoTに関するさまざまなニュースがリリースされることでしょう。どうしても一般消費者向けのニュースを多くなりがちですが、仕事のやり方にも大きく影響してくる社会的な流れであることは間違いありません。

また、今後も予想を超えるようなアイディアやサービスが沢山出てくるでしょう。IoTという言葉だけで導入するのではなく、「どんな新しい価値を提供してくれのか」という判断軸をもつことが大事です。そして自社にとってどうやって活用できるか?を考えることが重要です。IT化に拒否反応を起こしている場合ではないですね。

ライタープロフィール

くもと編集

くもと編集

マーケター兼編集者

NOC 当コンテンツの編集者。 宝飾業界と広告会社を経て2008年 NOC入社。営業や制作ディレクターを経験し、現在はWebマーケティング担当兼当コンテンツの編集を担当。 「NOCのサービスに直接関係のない記事であっても、読んでくれた方の役に立つ情報をお伝えしていきます。」