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2016.08.18 掲載 2023.08.24 更新

新入社員研修の内容はどうすればいい?新人が伸びる人材育成・教育制度とは | 人事のキホン3

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新人研修資料
多くの企業では毎年4月になると、新入社員が入ってきます。大きな会社は何百人と新卒採用をするわけですが、もちろんすぐ現場で働くわけではありません。大企業であるほど研修期間は長いでしょうし、中小企業でも最初の数ヶ月間を研修に費やすところもあります。
なぜ、それだけたくさんのお金と時間をかけているのか、それは新人研修が会社にとって重要だからにほかなりません。人事担当者にとっても、最も重要な仕事の一つといえるでしょう。
今回は人事担当者向けに、「新入社員研修」にフォーカスして、会社全体の人材育成における位置づけやおもな内容、そして新社会人が大きく成長する研修のポイントを解説します。
 

■新人研修はなぜ重要なのか?その目的

新卒採用者の多くが社会経験はなく、いわゆる真っ白な状態で入社してきます。当然のことながら、ビジネスの常識とマナー、仕事の進め方を知らない人が大半であり、先輩社員と同じ仕事量をこなすことはできません。
しかし、雇ったからには給料に見合う働きをしてもらわなければならないため、社会人としての土台を新人研修で構築していくのです。この新人研修がその人の社会人としての基盤となり、今後の社会人人生を大きく左右する為、新人研修でしっかりと教える必要があるのです。
 

■新人研修のおもな内容

では、研修で行われるおもな内容(プログラム)を見ていきましょう。新人研修では、日々の挨拶から敬語などの言葉遣い、文書作成や来客対応など様々な事柄を教えていきます。また、会社に属する組織人としての意識を持つなど、意識の改革も行います。代表的な研修を見ていきましょう。
・ビジネスマナー
社会で企業活動を行っていくうえで大切な「人との接し方」を教えます。学生などの身分でいたころと異なり、世代や男女関係なく様々な人と接していかなければならないため、日本のビジネスシーンでは敬語は社会人として「あたりまえ」に使いこなせるものになるため、必須で教える必要があります。
また、人の目を見て話す、大事なことにはメモで書き取るといった行為はもちろん、ビジネス文書、ビジネスメールや議事録の書き方など、先輩社員が「あたりまえ」のように日々使用していることを徹底的に学んでいくことになります。社会人では大事な「報連相」や「期日は必ず守ること」といったいわば常識もここに含まれます。必要があれば会社間で取り交わされる秘密保持契約(NDA)といった文書に対する講義も行います。
・ロールプレイング
研修の中で効率良く学べるのが「ロールプレイング」です。もちろん座学でも大いに学ぶことができますが、ロールプレイングでは実際に体験しながら学習するため、理解に深みが増します。例えば電話応対や接客など二人一組でお客様とそれに対応する社員の役割で行います。
応接室の案内の仕方や湯茶接遇も応接室が開いている時間帯に実際に上座、下座、ソファ、肘掛け椅子など実地で身体を動かすことで座学とは違った学び方となり、研修受講者にも研修期間の良い切り替えとなります。
・業界、会社の基礎知識
業界によって必要な知識と量は大きく異なります。たとえば金融業であれば金融や商品に関係する法律を理解している必要がありますし、手続きの進め方も把握しておく必要があります。会社にとっての原価はなにか、私たちの給料はどこから支払われるのかといった経理(数字)の知識も教えると意識が変わるはずです。
多くの新入社員はその業界について知らないため、業界の大きな流れやビジネスモデルも説明しておくといいでしょう。
・研修のレポート作成
研修期間中は日々レポートを書き、その日の振返りを行うことをお勧めします。レポート作成は「考える」と「書く」ことを再認識してもらえる良い機会となります。
 

■新人が育つ研修のポイント

新人研修は、内容で受講者の今後が決まるといっても過言ではないでしょう。ただし、事細かに沢山あれば良いというものでもありませんので、的確に必要な事柄を教えていくことが重要です。
また、受講者に「飽き」がこないよう、そして実際の実務で活かせるよう、研修テキストに工夫を凝らし、座学だけでなく、ロールプレイングや会社の店舗、支店見学などを含めた研修を行ってください。忘れてはいけないのは、研修の目的は「社会人としての基礎を構築し、給与に見合う働きをしてもらえる人材へと成長してもらうこと」です。学校のテストの様に及第点があるわけではありません。その人の個性を活かし、より良い人材になってもらえるよう促し、伸ばしていくことが大切です。
そして一番大事なのは講師である社員(人事担当者)たちです。その人たちが仕事を楽しんで、面白さややりがいを伝えることで、新人のモチベーションにつながります。
 

■新入社員だけではなく、先輩社員も学ぶ

新人研修は社会人デビューの人が受ける大切な研修です。研修後、それぞれの仕事場で路頭に迷わないよう、そして実践で活かせるよう、何よりも新入社員が「受けて良かった」と思ってもらえるような研修を行うことが大切です。
また、研修を行う側もしっかりフィードバックを行い、テキストの改善、指導内容の変更など検討する場を設け、会社と時代に合った、社会に出ても問題ないという人材つくりを目指すことが大切です。研修をする上で、指導する社員にも学びがあるはずで、それが今後の人をマネジメントする仕事などをする上で役立ちます。
新人研修は慈善事業ではありませんが、短期で成果を求めるものでもありません。企業が採用した新人の人件費に留意し、長期的に企業の利益が伸びる研修を実行することを目的に行っていきましょう。

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ライタープロフィール

くもと編集

マーケター兼編集者
NOC 当コンテンツの編集者。 宝飾業界と広告会社を経て2008年 NOC入社。営業や制作ディレクターを経験し、現在はWebマーケティング担当兼当コンテンツの編集を担当。 「NOCのサービスに直接関係のない記事であっても、読んでくれた方の役に立つ情報をお伝えしていきます。」

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