パプリカ
外資系総合商社と総合マーケティング支援会社にて法人向け営業職を経験。 世の中にあふれる情報をかんたんにわかりやすく、一人ひとりに合ったかたちで伝えることをミッションに活動中。
MENU
RPAのシェアは、日本だけでなく国際的にも拡大しています。RPAを導入することでどのようなメリットがあるのかを、海外のシェア率とともに解説します。世界的にシェアの高いツールも紹介しますので、自社で導入する際の参考にしてください。
RPAは日本だけではなく、国際的にシェアが拡がっているツールです。業態・業種を問わずさまざまな企業がRPAを活用しています。
そもそもRPAというものについて、聞いたことはあるものの実は深くは理解していないという方も多いのではないでしょうか。まずはRPAがどういうものなのか、理解を深めるところから始めていきましょう。
RPAは世界で普及している業務自動化ツール
RPAとは「Robotic Process Automation」の略で、主にパソコンを用いた事務作業を、自動化するためのソフトウェアロボットのことを指します。
Excelへの記入や商品情報の収集、発注書や受注書の作成といった、すでに手順が決まっている定型業務を人間の代わりに行うものです。
現状は職人(ブルーワーカー)の行っている溶接や接着、組み立てといった作業は産業用ロボットによる自動化が進み、熟達した職人と変わらない精度の製品を作り上げることが可能です。
RPAを導入することで得られるメリット
RPAを導入することで、企業側はさまざまなメリットを享受できます。
大きなメリットとしては、人件費の削減や業務効率化などが挙げられます。ロボットによる作業は人間が行うよりもはるかに精度も速度も高く、その業務を担当する人員を大幅に減らすことができます。
細かい操作や入力作業であってもミスが出ないため、確認作業や監督者の負担を減らすことにもつながります。余ったリソースはより業績に関係のあるコアな業務に注力するなどの選択肢が生まれ、業績に寄与する度合いが高くなります。
日本では大企業を中心に、RPAのシェア率は年々上昇傾向にあります。一方で海外はどうなのでしょうか。海外のRPAのシェア率について解説します。
海外でのシェアと市場規模
米のリサーチ・アドバイザリー企業「ガートナー」は2020年9月30日、「世界のRPAソフトウェアの売上高は21年には前年比19.5%増の18.9億ドルに達する」との見通しを発表しました。RPA市場は2024年まで2桁の成長率で拡大すると予想しています。
大手経営コンサルティング会社マッキンゼー・アンド・カンパニーでも「25年までには全世界で1億人以上のホワイトカラー業務の仕事がRPAシステムに置き換わる」という予測を立てています。(出典:McKinsey Global Institute . Discuptive technologies: Advances that will transform lifem business and the global economy. May 2013)
日本市場以上に、海外のRPAシェアの市場はめざましい拡大を遂げていることが明確となっています。
海外と日本の企業文化
海外と日本では、RPAの導入に対する方針や姿勢が大きく異なります。その理由は、それぞれの土壌で培った企業文化にあります。
欧米では、業務に必要なツールを導入する際にトップダウンで意思決定を行います。これは、人種や文化の違う人が同じ社内で働いているため、意思決定の権限をトップが握っている方が合理的だからです。
一方、日本では必要なツールは現場で決めることが多く、トップの人間が現場でどのようなツールを使っているのかを知らない場合も少なくありません。
このような土壌の違いから、欧米ではRPAツールを導入する際には全社で導入することが多く、日本の場合は現場の一部や一部署からスモールスタートするケースが多くなっています。
RPAは、国内はもとより海外でもさまざまなIT企業や事業者が開発をしています。その中でも、世界的にシェアの高いツールを3点選び紹介します。
ドラッグ&ドロップで開発「UiPath」
「UiPath」はニューヨークに本社を構えるUiPath社が提供しているRPAツールで、世界的にも絶大な人気を博しています。
2017年に日本法人を設立してから日本でもシェアを伸ばしており「日経コンピュータ 顧客満足度調査 2020-2021」のRPAソフト/サービス部門で2年連続1位を獲得した実績があります。
プログラマーでなくてもドラッグ&ドロップでロボットを作成できる点をはじめ、UIが使いやすく、作業内容や状況を1つのRPAで管理することが可能です。
60日の無料トライアル期間も設けられていて、試しやすいのも人気の理由と言えそうです。
AIとの連携に注力「Automation Anywhere」
「Automation Anywhere」は2003年にアメリカで設立された会社で、世界に4,000社以上の企業が導入しています。高いセキュリティと管理機能を持ち、AIに力を注いだ開発がされてます。
サポートも充実しており、手厚いカスタマーサポートが受けられるほか、オンラインセミナーなどが開催され、ロボットの作成方法やRPAの効率的な使い方について学ぶことが可能です。
「Community Edition」という小規模事業者が利用できる無料版のRPAツールも提供しています。
複数ロボを統制管理「Blue Prism」
「Blue Prism」は2001年にイギリスで設立されたBlue Prism社が提供しているRPAツールで、同社では「デジタルワークフォース」と呼んでいます。大企業の導入を前提としていて、全社横断型で複数のロボットを一括管理できるサーバー型のRPAです。
高度なセキュリティ水準により、金融機関や医療機関でも多く採用されています。類似した業務プロセスの再利用やAPIのない業務用アプローチも連携が取れる点などで、幅広い使い道が魅力のRPAです。
そのほか、海外製のRPAツールでシェアが高く、使い勝手も良いおすすめの製品を紹介します。
他種のコンテンツとの連携を行いやすい「Kofax RPA」
海外で2万社以上との取引実績がある、グローバルなRPAツールです。Webサイトやデータベース、Excelなどのコンテンツと連携が可能で、内外のソースの情報を簡単に融合することができます。その情報量の向上を行った上で関係者に配信することも可能です。
ロボットのバージョン管理が可能な点や、AIによって非構造データを認識・学習できるといった優れた機能を有しています。
「Kofax RPA Design Studio」というツールを使ってシナリオを作成するため、プログラマーレベルの知識は必要なく、またスピーディーにフローを作成、運用することが可能です。
無料でさまざまな用途に対応する「RPA Express」
「RPA Express」は完全無料のツールです。無料ながらも、機械学習の組み込みやBotの動きの監視、画面の動きを記録して自動化の処理を定義するといった機能を備えています。
OCR(光学文字認識)も取り込んであるので、紙文書を自動でデータ化することも可能です。有償版である「RPA Express pro」はサーバーにインストールすることで複数のロボットの管理が行えるようになります。
スモールスタートから始めて、途中で有料版に切り替えるといった活用も効果的です。
RPAの導入は日本も海外も進んでいますが、海外が全社導入も多く行われているのに対し、日本はスモールスタートから始める企業も多くあります。海外製のツールには、全社導入向けのものも多くあるので、全社導入から考えている企業は海外のツールを選んでみるのも良いでしょう。
海外のツールといっても、日本語対応しているものも多くあり、日本でも高いシェアを誇るツールも少なくありません。日本国内からだけでなく海外も含めてRPAを知ることで、より自社にマッチするツールが見つかるかもしれません。
RPAの導入には、自動化業務の切り分けや設定の難しさなど様々な課題があります。そこで、アウトソーシング30年/1000社の実績と高い専門性を持つFOCが、失敗しないRPA導入方法を詳しく解説。FOCは最適なRPAの業務フローを構築をサポートします。
サービスの特徴
FOCは、30年/1,000社以上のノウハウを活かし、御社のコア業務の生産性向上、バックオフィス部門のコスト削減に貢献します。
ライタープロフィール
パプリカ
外資系総合商社と総合マーケティング支援会社にて法人向け営業職を経験。 世の中にあふれる情報をかんたんにわかりやすく、一人ひとりに合ったかたちで伝えることをミッションに活動中。
関連記事を見る
タグから探す
人事・総務・経理部門の
根本的な解決課題なら
芙蓉アウトソーシング&
コンサルティングへ
SERVICE
私たちは、お客様の
問題・課題を解決するための
アウトソーシングサービスを
提供しています
30年にわたり1,000社の人事・総務・経理など管理部門に対してコスト削減、業務効率化の支援をしてきたFOCだからこそできる、ソリューションをご提供します。
アウトソーシング・BPOの枠を超え、クライアントの本質的な課題解決のために、最適なサービスを提供します。
CLOSE