くもと編集
マーケター兼編集者
FOC 当コンテンツの編集者。
宝飾業界と広告会社を経て2008年 FOC入社。営業や制作ディレクターを経験し、現在はWebマーケティング担当兼当コンテンツの編集を担当。
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自社に適切なRPAを知りたい企業向けに、代表的なRPAツールとサービスベンダー(提供会社)を紹介します。RPAごとに特徴があってサポート体制も違うため、どういう企業が、どのようなRPAツールを提供しているか知っておきましょう。
まずは日本におけるRPA(Robotic Process Automation)の導入状況から知っておきましょう。企業の定型業務を自動化できるRPAは、日本でも2016年頃から注目されるようになり、さまざまな業界・業種の企業に導入され始めています。
2020年にMM総研が発表した調査によると、日本企業のRPA導入率は全体で38%となっており、大企業では51%に達しているそうです。特に年商1,000億円以上の大企業を中心にRPAの導入率が年々高まっている状況で、金融業界を中心に流通業や学校・医療福祉施設でも導入され始めています。
※出典:MM総研「RPA国内利用動向調査2020」
2020年末時点で、日本で提供されているRPAツールは約20製品で、半数近くの企業が複数のツールを導入・利用している状況です。業務によって使い分けている企業もあれば、何らかの理由でツールが使えなくなった場合に備えて、リスク分散の目的で複数導入している企業もあります。
いずれにしても、RPAによって自動化する業務を拡大したいと考えている企業が多く、今後さらに業界・業種に関わらず、さまざまな企業がRPAの導入を進めていくことが予想されます。
本来、RPAはパソコン上の作業を自動化するために導入されてきましたが、最近では高度なAI(人工知能)技術と組み合わせることにより、RPA単体では自動化が難しい非定型業務の自動化も実現し始めています。
例えば、顧客からの問い合わせ内容を判断し(AI)、適切な回答を自動で提示する(RPA)システムや、インターネット上で検索した情報ではなく、AIが学習した情報を自社システムに自動で登録する(RPA)ツールなど、従来であれば人間の手で行わなければならなかった作業の自動化が可能になっています。
今後はさらにAIの進化によって、RPAが自ら判断して良質な意思決定ができるレベルに至ると予想されています。より付加価値の高い業務の自動化も可能になるでしょう。
それでは、おすすめのRPAツールとサービスベンダーを紹介していきます。まずは海外製のRPAからです。
Blue Prism社はイギリスに拠点を置く多国籍ソフトウェア企業です。同社が提供しているRPAプラットフォーム「Blue Prism」は、高度なRPAの開発と一元管理が可能で、導入企業のガバナンスやセキュリティ方針に則ったソフトウェアロボットの運用と内部統制ができるのが特徴です。
30日間の無料トライアルが利用できるので、まずは使い勝手を確かめてみましょう。日本語にも対応もしているので、ベンダーとの言語の壁も問題ありません。
サービスサイト:Blue Prism
「UiPath」は、元々ルーマニアで創業し現在はニューヨークに本社オフィスを構えるUiPath社が提供しているRPAツールです。世界で2,500社以上の企業に導入されており、日本でも800社以上の導入実績があります。
ソフトウェアロボットによる自動化ワークフローを簡単に構築でき、サーバーにインストールするタイプのRPAにも、パソコンにインストールしてデスクトップ作業の自動化を行うRPAにも対応しているのが特徴です。
日本語によるきめ細かいサポートも受けられるので、初めてRPAを導入する企業も安心して利用できます。
「Automation Anywhere」はアメリカのオートメーション・エニウェア社が提供しているRPAソフトウェアで、世界で4,000社以上の導入実績を持っています。
直感的な操作で誰でも簡単に利用できるのが特徴で、AIやアナリティクス機能との融合によって、高性能のデジタルワークフォースの開発・提案も行っています。学生や開発者向けに、無料で使用できるサービスもあります。
2019年からUIも日本語に対応するようになったため、今後さらに導入企業が増えると予想されます。
サービスサイト:Automation Anywhere
次に、日本を代表するRPAツールとサービスベンダーを紹介します。
「WinActor」はNTTグループが提供している国内シェアNo.1クラスのRPAツールです。5,000社以上の企業に導入されています。
複数のアプリに関わる作業を横断的に自動化でき、既存のシステムを改修することなく自動化処理を実行できます。さらにパソコン1台からサーバーまで動作可能なので、さまざまな事業単位で業務効率化を実現できます。
すでに多くの企業が導入しているため、書籍やウェブサイトから使い方に関する情報を簡単に集められるのも特徴です。
サービスサイト:WinActor
「BizRobo!」は日本でRPAが注目される前から、ソフトウェアロボットによる自動化に関するサービスを提供していたRPAテクノロジーズ社が提供しているRPAシリーズです。
元々、アメリカのKofax社が提供していたツールを日本向けに改良したもので、小規模スタート向けのBizRobo! miniや本格的にRPAを全社展開したい企業向けのBizRobo! Basic、クラウドタイプのBizRobo! DX Cloudなど、さまざまな製品があります。
業界の老舗ベンダーから丁寧な導入サポートを受けられるので、導入する製品を含めて、まずは相談してみるとよいでしょう。
サービスサイト:BizRobo!
「RPA Robo-Pat DX」はFCEプロセス&テクノロジー社が開発している中小企業に人気のRPAツールです。導入企業がプログラマーやIT技術者に頼らず、自力でソフトウェアロボットを活用して自動化ができるように開発されているのが特徴で、とにかく使いやすさに定評があります。
導入の際には充実したサポートが無料で受けられるほか、1ヶ月単位で利用契約が可能なので、必要な時に必要な期間だけ使うことができるのも嬉しいポイントでしょう。
サービスサイト:RPA Robo-Pat DX
最後に、オープンソースあるいはフリーウェアのRPAツールも紹介しておきます。
「RPA Express」はWork Fusion社が開発している完全無料で使えるRPAツールです。フリーウェアとして提供されており、Windowsやウェブアプリケーション上の操作を監視・記録できる機能に機械学習を取り入れることで、操作内容を再現できるようになっています。完全無料ですがRPAとしての最低限の機能が備わっています。
現在では製品版も提供されており、フリー版はRPA Express starterとして利用可能です。現状は日本語で使えないので、今後の日本語対応に期待したいところです。
サービスサイト:RPA Express
「Selenium」はブラウザを自動操作できるツールで、オープンソースで提供されています。RPAではありませんが、一部クラウドタイプのRPAと同じようにブラウザ上の操作を記録・再現できるため、ウェブアプリのテスト環境に導入されることも多いようです。
無料で利用できるものの、使いこなすには相応の知識と経験が求められます。自社に専門のプログラマーや技術者がいる場合は、活用を検討してもよいでしょう。
サービスサイト:Selenium
代表的なRPAツールとサービスベンダーを紹介しました。現在、日本でも数多くのRPAツールを利用できますが、自社の環境に合ったものを導入しなければ、使いこなせなかったり業務効率が悪くなってしまったりする可能性があります。
まずは導入目的を明確にした上で、具体的にどんな業務を自動化したいのか、そのために必要なRPAは何かを慎重に判断しましょう。各ベンダーのサポート体制をチェックしておくことも重要です。
RPAの導入には、自動化業務の切り分けや設定の難しさなど様々な課題があります。そこで、アウトソーシング30年/1000社の実績と高い専門性を持つFOCが、失敗しないRPA導入方法を詳しく解説。FOCは最適なRPAの業務フローを構築をサポートします。
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ライタープロフィール
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宝飾業界と広告会社を経て2008年 FOC入社。営業や制作ディレクターを経験し、現在はWebマーケティング担当兼当コンテンツの編集を担当。
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