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2016.11.15 掲載 2023.10.25 更新

採用試験のあれこれ。面接、筆記、小論文、グループディスカッション…どう使い分ける?

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会社説明会
人材採用におけるフロー(手順)はさまざまなものがあります。ほとんどの企業で共通しているのが「書類審査」ですが、それを通過した応募者をどのような方法で見極めるのかは企業によるところです。
面接を2~3回するところもあれば、母集団が多い新卒採用ではグループディスカッションを導入している企業も多く見られます。今回は、代表的な選考方法と上手な使い分け方を紹介します。
 

■面接

面接は人材採用のフローの中でほぼ必ず行われる選考方法です。面接には集団面接、個人面接の2種類あり、応募者の人数によって分けて用いられます。
集団面接はとくに新卒採用において、初期段階の比較的応募者が多い場合に3名や5名などの複数を一気に面接する方法です。一度に複数名同時に面接を行う集団面接では、同じ質問を順番に応えてもらい判断します。時には、質問の答えを挙手性で募り、自主性を計る手法を取る場合もあります。集団面接は書類選考の後、グループディスカッションと併せて行い、次に進む人をしぼっていくこともあります。
個人面接は人事担当者のみが行う場合もあれば、応募者が希望している部署の長が同席する場合もあります。最終面接は応募者1対企業役員複数の面接であることが大半です。個人面接では集団面接とは違って、もう少し踏み込んだ内容を話します。たとえば応募者の将来設計(公私含めた将来について)や、私生活の習慣(趣味や休日の過ごし方など)を聞きます。こうした中で、その人の内面性を把握し、会社の社風や、希望する部署に適しているかを判断します。特に個人面接では少人数で行われるので、その人の面接姿勢や言葉遣いなどを見ることができるので採用フローの有益な選考判断となります。
面接で気をつけるべきことは、面接官がしっかりと質問してはいけない項目(セクハラやパワハラ、宗教・政党、家族、生活環境など)を理解しているかどうかです。
また、どうしてもマッチしない応募者もいます。そういう方を軽視しないことが重要です。将来的にお客様の窓口になるかもしれませんし、そうでなくてもSNSで“面接官の態度が悪い”と拡散され炎上してしまってはその後の活動に大きな影響がでてしまいます。
 

■筆記試験

筆記試験は、採用フローの中でも比較的早い段階で行われる選考です。最大のメリットは同一基準において客観的な数値をもとに応募者の特徴を見られることがポイントです。筆記試験の結果をそれ以降のフローにおける1つの基準として使用することができます。
筆記試験の有名なものとして、「SPI試験」があり、多くの企業がこちらを利用しています。SPI試験は、基礎能力適性検査と性格の特性を測る適性検査で構成されています。具体的な数学的視点や言語問題などの問題から一般的な知識理解度を測るのと、性格を見ることを目的としています。この試験問題の獲得点数(または性格の合致具合)で、次に進む応募者をしぼります。
筆記試験で気をつけなくてはいけないのが、応募者がSPI試験対策をしてくることです。
今のSPI試験は、非常にしっかりしているので評価表に「虚偽の傾向あり」と出ますが、やはり面接とのセットで考えた方がよいでしょう。(しきい値を超えた応募者対象で、乖離していれば、当然不採用という判断でよいでしょう)
 

■小論文

小論文を試験に用いるかは企業によって異なりますが、採用フローの中間あたりで用いられます。筆記試験や集団面接の後に行われることが多く、企業が決めたテーマに沿って小論文を書く試験です。新卒採用でも行われることがありますが、中途採用の場合でも、官公庁の中途採用で応募書類の中に予め小論文提出がある場合があります。
小論文の評価ポイントは、論理性をもって丁寧に記述しているか、また、議題に沿って応えている内容が適切であるかです。ロジカルシンキングや文章の展開力、どこまで深く考えているかを把握できる選考方法です。
とはいえ、小論文は読む時間がかかり、判断も人によって差が出るためあまり採用されません。
 

■グループディスカッション

グループディスカッションは、おもに新卒採用フローの最初の段階で行われる選考方法です。書類選考の後に、集団面接と同じ段階で行われることが多いです。また、企業によっては集団面接の代わりにディスカッションを行う場合もあるようです。
グループディスカッションでは、ある一つの課題やテーマに沿って、予め振り分けられたグループ内での様子・振る舞いを判断材料とします。どのようにディスカッションを進めているか、どのような答えを導き出すのかをみます。
また、グループ内で、一人ひとりがどのような立ち位置で協力しているのかもチェックします。お互い初対面の中でどのようにコミュニケーションをとっているのか。そして、グループのまとめ役、タイムキーパー役、発表者など、彼らがそれぞれどういった役割をしているのか、も有益な判断材料となります。
このグループディスカッションは、いわば、新入社員が会社に入った時と同じ状況です。社会には自分のことを知らない人ばかりですので、面識のない人に対して、どのようにコミュニケーションを構築していくのかをグループディスカッションを通してみることができるのです。
気をつけなくてはいけないのが、面接官の配置や人数などです。配置や人数が不十分ですと、断片的なものしか見れなかったり、グループ内の役割を把握できなかったりします。
 

■食事会

採用フローの中では、採用担当者やOG、OBなどと食事をすることもあります。会社で行う選考ではないので、応募者の方もリラックスして臨むことができます(むしろ緊張するかもしれませんが)。
食事においても、応募者がどのようなコミュニケーションをとっているのかを見ることができます。食事にはその人の癖がでますし、つい出てしまう本音も見ています。とはいえ、大抵は採用フローには入らず内定後に行う企業が多いです。
 

■新卒採用におけるロールモデル

それでは、新卒採用の一般的な採用の流れをご紹介したいと思います。
一般的には、
【エントリー → 会社説明会 or 書類選考 → 集団面接 or  グループディスカッション → 個人面接(複数回)→内定】
ではないでしょうか。
近年、SNSを含むネットが採用にも多く利用され始め、上記の流れも変わってきています。会社説明会や書類提出をWEB上でやり取りする企業は増えています。企業も就活生も移動時間や手間、コストが省けるというメリットがあるようです。
採用の一般的なロールモデルを実施するとして、採用活動スタートから内定通知まで、短くて2ヶ月、長くても3か月で結果を出します。企業によっては、会社説明会でそのまま一次試験として、筆記試験を実施する企業や、会社説明会でエントリーを募る企業もあります。
 

■まとめ

採用の選考方法にはさまざまな種類があり、企業によって選考方法は異なります。ここ数年、一部の業界に引きずられ、レベルが高い人材の採用難度はあがっていますが、重要なのは会社の未来を担う人材を見極めることです。つまり、レベルが高い人材が会社を救うわけではなく、多少スペックは下がっても自社で100%以上の力を発揮し、長く働いてくれる人材かどうかを見極めることです。
採用フロー・選考方法に「利便性」・「楽」を求める風潮もありますが、会社の将来を担う人材を選ぶことなので、機械的に行うのではなく、実際に「人」をみて根拠をもって判断することが大事です。そのため、1つの選考方法にこだわらずに、あらゆる角度から会社に適した人材を見出してもらえたらと思います。

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ライタープロフィール

くもと編集

マーケター兼編集者
NOC 当コンテンツの編集者。 宝飾業界と広告会社を経て2008年 NOC入社。営業や制作ディレクターを経験し、現在はWebマーケティング担当兼当コンテンツの編集を担当。 「NOCのサービスに直接関係のない記事であっても、読んでくれた方の役に立つ情報をお伝えしていきます。」

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